人生を変えるための方法は、さまざまな方法が紹介されています。どれもそれなりの根拠を持ったものですが、多くの方法に共通しているものもあります。そんな方法の1つと、継続するためのポイントを1つ紹介しましょう。
- 目標から定めよう
- 「どうにでもなれ効果」って何?
目標から定めよう
生活習慣をどのように変えていくのかは、ビジネス系の書籍では常に扱われるテーマです。そのため、さまざまな方法が紹介されているのですが、実際に生活を改善するのは簡単ではありません。
実際、生活改善にいたるまでに、さまざまな行動を起こすのはウンザリと思っている人もいることでしょう。忙しいのに、いろんなことを試していられるかと思うのもよくわかります。
しかし、日々何となく過ごしていると、あっという間に10年20年が過ぎさり、若いうちにこんなことをしたかった、あんなことをしたかったと後悔しても遅いでしょう。そこで、さまざまな方法で共通している1つだけを試してみるのはどうでしょうか?
人生を変えるための方法はいくつもありますが、じつは多くの方法に共通しているのは目標を立てることです。もちろん目標通りに人生が進むわけではありませんが、自分の向かう方向が定まっているだけで人生への取り組みは変わってくるものです。
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また目標を意識すれば、これまで見過ごしてきた関連情報にも目が留まるようになり、目標達成への道のりが見えやすくなります。
『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』(アラン・ピーズ バーバラ・ピーズ 著/サンマーク出版)は、目標設定の方法に次のような手順を紹介しています。
①興味をひかれたこと、面白いと思ったことを書き出す
②「いまの自分にとって最も大事だと思えること」「いまの自分にとって大事だが、決断前にもう少し考える時間がほしいもの」「挑戦してみたいがまだわからない。できたら達成にしたいこと」に分けて、具体的に期限付きの目標にする。
③頭でしっかり目標をイメージする。
④まとめた目標を常に目に触れるようにする。
どうでしょうか?そんなに大変なことではないでしょう。じつは日々の習慣を改善するのは、最初の一歩が最も難しいもの。いろんな目標を目に触れるようにして、少しでも生活を変えていこうと思えれば、かなりラッキーだと感じませんか?
まず目標だけ立ててみる。少しでも生活が変わったと感じたら、目標を実現するための方法を改めてネットで探してみる。そんなスタンスで生活改善への道を探ってみるのもお勧めです。
「どうにでもなれ効果」って何?
生活を改善しているとき、ちょっとした誘惑に負けてすべてを放り出してしまったことはありませんか?せっかく禁煙していたのに、1本吸ってしまったらどうでもよくなって半年の禁煙が、すべて無になってしまったなどなど。
こうした心理をスタンフォード大学のケニー・マクゴニガル氏は、「どうにでもなれ効果」と呼んでいます。たった1度の過ちで、これまでの努力をすべて放り出してしまうのは、かなりもったいないと思いませんか。そこから立て直せれば、いくらでもやり直しが効くのですから。
じつはこの心理の原因は明らかになっています。それは「罪悪感」です。ダイエットや禁煙など生活習慣を改めているときに誘惑に負けてしまうと、罪悪感を抱いてしまい、その結果、自制心を失ってしまうのです。
実際、マクゴニガル氏の実験では、ダイエット中の女子学生がドーナツを食べてしまった後に慰めると、次にドーナツを食べてしまったときの量が減ることがわかっています。どうやら失敗した自分に厳し過ぎると、そのことから目をそらしたいために、悪習慣にはしってしまうようなのです。
「どうにでもなれ効果」から逃れるためには、誘惑に負けた自分にどんな言葉で批判しているのかを探り、自分に慰めの言葉をかけてみましょう。そのとき友人が同じような失敗をした場合を想定すると、自分を慰めやすくなります。
ダイエット中にハイカロリーなお菓子を食べてしまったら、その後、さらに食べ続けないようにするために、しっかりと自分を慰めてみましょう。実際、意志の力ですべてを抑え込むのは容易ではありません。ペースは落ちても、改善し続ける気持ちをなくすことが長期的な視点では最も重要だといえるでしょう。
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参考:『スタンフォードの自分を変える教室』(ケニー・マクゴニガル 著/大和書房)/『自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング』(アラン・ピーズ バーバラ・ピーズ 著/サンマーク出版)