今すぐに、ほぼ100%の確率で幸福になるためには、どうすればいいのか?こうした質問に科学的根拠のある答えを出すのは難しいと感じるかもしれません。しかし、答えがありました。それは「猫を飼う」でした!
- いきなり幸福になれる方法はなかなかない
- 99.7%がネコで幸福に
- ネコが幸福に必要な要素を連れてくる
- ネコは恋人と同じように作用する
いきなり幸福になれる方法はなかなかない
幸福度に関連するアンケートは、さまざまなものが行われており、ポジティブ心理学などがアンケートから幸福度を上げる方法を見つけています。例えば、ペンシルバニア大学のセリグマン教授は、毎晩寝る前に良いことを3つ書くことを推奨しています。彼の研究によれば、1週間継続するだけで、その半年間も幸福感が向上。抑うつ度が低下すると発表しています。
たしかにこの方法は驚くべき効果です。
ただ難点があるとすれば、意外に面倒くさいと感じることもかもしれません。人にもよりますが、書くこと自体はそれほど楽しいと感じないことも。
第一生命保険が実施した「どんな人が幸せなのか」というアンケート調査では、お酒を飲む人の幸福度が高いことが判明しています。お酒なら買って飲むだけ。飲むことで幸福度を上げることができるようです。ただし幸福度を上げるのは、男性であれば「缶ビール(350ml)に換算して1日1本程度」、女性では「ときどき飲む」人なのだそう。じつは酒量が増えると、幸福度の数値は下がっていってしまうのです。適量の飲酒が幸福度を上げるポイントと言えるのではないでしょうか。
つまり、どちらも何の面倒も制限もなく幸福になれるというわけではないようです。
99.7%がネコで幸福に
ところがペット保険の会社である「アニコム損害保険」が4,036人にアンケートした結果によれば、「猫と暮らし始めて幸福度は高まったか」という質問に、「とても高まった」と答えた人が74.6%、「高まった」が25.1%、「下がった」が0.3%、「とても下がった」が0%と回答しているのです。
つまり4,000人を超える人の99.7%が、ネコを飼い始めて幸福度が上がったと回答しているのです。この数値は尋常ではありません。4,036人の回答者で、幸福度が下がったと答えた人は、計算上12人しかいなかったのですから。これだけの確率なら、「ネコを飼えばほぼ幸福になる」と断言してもいいでしょう。
もちろんネコ好きならば、飼い始めればすぐ幸せに満たされます。
ネコが幸福に必要な要素を連れてくる
さらに注目したいのは、「猫と暮らしてよかったこと」という質問に、90.0%が「癒される」と答え、「生きる活力になる」が50.7%、「家族との会話が増えた」が50.7%、「さみしくない」が38.2%、「興味が広がった・世界が広がった」と21.6%が回答しているのです。
ポジティブ心理学は、幸福の鍵の1つは人間関係だと説いています。そしてストレスが高まると、自ら人間関係を断ち切って引きこもってしまうので幸福度が下がるとも説明しています(『幸福優位7つの法則』ショーン・エイカー 著/徳間書店)。
アンケート結果に従えば、ネコを飼うと、「癒される」のでストレスそのものを軽減でき、「生きる活力になる」と答えるほど前向きになり、さらに「家族との会話が増えた」というように人間関係を強化する役割まで担ってくれるのです。
ネコは、愛らしさによって幸福度が上がるだけではなく、幸福を形作るさまざまな要素を自分に結びつけてくれるのです。
ネコは恋人と同じように作用する
ガラパイアに掲載された「猫様すげぇ!人間にとって猫が必要な25の理由」には次のように書いてあります。
「スイスでの研究によると、猫が家の中にいると、恋人と一緒のときと同じくらい幸せと親密さを感じられるという。まず猫のほうから人間に接触してきて、かわいがってもらったことを覚えていて、将来それを返してくれるという」
大本の研究論文などを見つけられなかったので参考程度ではありますが、ここに書いてあることはネコ好きならば実感していることではないでしょうか。
ストレスが溜まっているなと感じたら、ネコを飼うというのも一つの方法かもしれませんね。
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監修:日本産業カウンセラー協会
参考:『幸福優位7つの法則』ショーン・エイカー 著/徳間書店)