元気のないときに試したい、周りの雰囲気をかえる3つの方法

元気のないときに、おすすめしたい方法の一つが自分の周りの雰囲気を変えることです。自分の気分が変わらなくても、環境が整ってくれば状況が好転してくるからです。そこで場の雰囲気を変える3つの方法をお伝えしましょう。

  • 人は場の雰囲気に流される
  • 3つの方法を紹介

人は場の雰囲気に流される

いまいち元気がないと感じることは誰にでもあるでしょう。ポジティブに考えてやる気を出すことができないなら、まず自分の周りの雰囲気を変えてみてはいかがでしょうか?

そんなに雰囲気は自分に影響をするの?と思う人もいるかもしれません。しかし人は周りの雰囲気に影響を受けやすいものです。社会心理学者ソロモン・アッシュの実験は、人がどれだけ周りの人に影響されるのかを示しています。

彼はカードに描かれたヒモと同じ長さのものを3つから選ぶように実験参加者に促しました。見れば正解は一目瞭然。答えに迷う要素はありません。ところが8人の実験参加者のうち7人をサクラにして全員が間違った回答をすると、実験参加者50人の3分の1は周囲に同調して誤った解答を選んだのです。

こうした明らかな周囲からの圧力を日常生活で感じることは少ないでしょう。しかし、さまざまな場の雰囲気は気分を変えてしまいます。例えば社員同士が仲が悪い職場だと、ピリピリした雰囲気に自分までぐったり疲れてしまったりするものです。

そうした悪い雰囲気を変えていくための方法を、カウンセラーの波登かおりさんが紹介しています。周囲に働きかけることで雰囲気が変わり、それは自分の元気にもつながっていきます。

これから紹介する方法について、著者の波登さんは次のように解説しています。

いい職場環境、いい交友関係をつくろうとしたら、理解すべきは本来の「自分のあり方」であって、「やり方」ではないのです。(中略)
でも、この本で私が紹介したワークは、すべて「あり方」ではなく「やり方」です。なぜならいきなり「あり方」を伝えるのは非常に難しく、まず「やり方」を通して模索してもらう、というステップを踏んでいるのです。

3つの方法を紹介

では、比較的試しやすいと思われる3つの方法を紹介しましょう。

①1日10回の「ありがとう」
1日10回「ありがとう」と言い、それがどんな場面で、誰に言ったのかを記録していきます。また「ありがとう」と感謝の言葉を添えることで、自分がどう感じたのか、相手からはどんな反応が返ってきたのかを体感しましょう。

普段、なかなか改まってお礼を言えない家族や友人にも、あえて「ありがとう」と伝えてみると、思った以上にポジティブな反応が返ってきたりするものです。しかも感謝は人間関係をよくするだけはなく、幸福感を高めることも立証されています。

書籍には10回が難しいなら、5回でもいいので「ありがとう」を口にすることを勧めています。自分の幸せのためにも、試してみるといいかもしれませんね。

②「私」を主語にして話せるようにする

まずケンカで相手にぶつけてしまった攻撃的な言葉を思い出してみましょう。そうしたセリフを「私」を主語にして言い直してみましょう。

じつは攻撃的な言葉のほとんどは、「YOU」が主語になっています。
「あなたがそんなこと言うなら、もうやらない」
「あなたがだらしないから、こんなことになったんでしょう!」などなど。

ところがこの主語を「I」変える「Iメッセージ」にすると、伝わる内容が変わってきます。
「そんな言い方されると悲しくなって、やりたくなくなっちゃうな」
「こんなふうに仕事をやりかけの状態で放っておかれると、私も困ってしまいます」

相手を責めるのではなく、自分の気持ちを素直に相手に伝える「Iメッセージ」は、適切に自己主張をするためのコミュニケーションスキル「アサーション」の基本です。
攻撃的な言葉で場の雰囲気が悪くなったときこそ、「Iメッセージ」で気持ちを伝えましょう。そのためにも自分がつい発してしまった過去の攻撃的な言葉を言い替えて、「Iメッセージ」の勘所をつかんでみてください。

③ポジティブにとらえられる過去の失敗を探してみる

過去の失敗の中で、時間の経過とともに、それでよかったんだと思えることを探して書き出してみましょう。

失敗を引きずることは誰にでもあるでしょう。でも、過去の失敗が頭の中をめぐり、どうも元気が出ないと思ったら、今は納得できている過去の失敗を思い返してみましょう。

人は失敗から学ぶものです。また、その失敗があったから、より大きな問題を抱えずにすんだといったことも起こります。やっかいなのは、そうした解釈にたどり着くのに時間がかかることです。

そこで過去の失敗も時間によって見え方が変わるという事実を確認しましょう。過去を見返すことで、現在の悩みも変化してきたと感じたら大成功です。そこまでいかなくても、自分を責める気持ちが少し軽くなったらいいと思いませんか?

この方法は直接的に周囲に働きかけるものではありません。
しかし失敗を引きずっている様子が、周りの雰囲気を悪くしてしまっているかもしれません。ポジティブとまで言えなくても、少しだけ前向きになって場の雰囲気が変われば、自分もそこに乗っていけるかもしれません。

「アサーション」などコミュニケーションのスキルに興味がある方は、こちらもご覧ください。

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