自分の行動を変える4つのコツ

行動を変えたいと思っても、うまくいかないことは多いものです。だからこそ自分を変えていくコツを学んでみませんか?自分に変化を起こすために効果的な心構えや方法を4つピックアップしてみました。

動けない自分が歯がゆかったら

新型コロナウイルスの影響もあり、社会の「常識」がどんどん変化しています。そうした状況に対応し自分も変化していかなければ、と考えている人も多いでしょう。また理想の自分に向けて動けないことを、悔む人もいるでしょう。

そんな人にお伝えしたいのが、以下にまとめた4つのコツです。

①遠回りをする

今の自分に何だか満足できないけれど、何をしたいのかもわからない。そんな人にお勧めしたいのが、「遠回り」をすること。『最高の自分を引き出すイチロー思考』(児玉光雄/三笠書房)には、

「何の役に立つか、いまはわからないが、興味をそそられることに、遊び心をもって取り組む」

のが「遠回り」の意味であり、そこに大きな成功のヒントが潜んでいると解説しています。確かに自分を大きく変えるようなエネルギーは、心から楽しいと思えるものに巡り合ったときに出やすいでしょう。だからこそ、とにかく夢中になれることに取り組んでみるのはお勧めです。

ただし、本当に自分が楽しんでいるのかを測ることは、意外に難しいもの。自分は楽しんでいないけれど、周りからの期待で動いてしまうといったケースもあるからです。そんなときには「体感時間で評価」することを、著者の児玉氏は推奨しています。

夢中になるとあっという間に時間が過ぎ、逆にどこか納得していないと時間が長く感じられるもの。中には手を付けるまでが大変なのに、始まってしまえばたちまち夢中になって時間を忘れてしまうものもあるでしょう。

そうしたものはプレッシャーがかかる一方で、夢中になれるものかもしれません。体感時間が短く感じられるような行動が大量に見つかるわけではないでしょう。夢中になれるものを手にしている意義や意味を、より深く考えてみるといいかもしれません。

②人生の意味を考える

どうしたら自分は変化できるんだろうと落ち込む前に、どんな風に変化したいいのかを考える必要があるかもしれません。

悪癖から抜け出せず、ダラダラと日々を過ごしてしまうのがイヤなら、そもそもどんな人生を送りたいのかを考える必要があります。

「自分のめざす行動が、人生で大切にしたいことに関係があれば、それを行うのが容易になる」と関西福祉科学大学の島井哲志教授も書いています。

将来への希望が、行動力を生み出すことは誰もが知っています。どうしても学びたい分野があるからと勉強を頑張った、もっと活躍したいからとスポーツを練習したなど、これまでの人生で希望が行動力を生み出した瞬間を思い浮かべてみましょう。そして今の自分の希望になりそうな「人生の意味」を、改めて考えてみます。今を変える鍵が見つかるかもしれません。

③やりたくなるまで待つ

コミュニケーションや自分の変化について、面白い視点からまとめている『あなたは、なぜ、つながれないのか』(高石宏輔/春秋社)では、自然とやりたくなるときまで待つことを推奨しています。

また自分が変わったと感じるポイントとして、

「自分の中で新しい感覚が生まれると、それまでやりたいと思わなかったものをやりたいと思うようになる」

と書いています。

日々の仕事がイヤだと感じていたのに、手を付けないでいると無性にやりたくなってしまうことはあるでしょう。無理に自分の尻を叩いて向き合おうとせず、あえてやめてみる。そして、やりたくなったときに夢中で取り組む。そのとき、しっかりと自分の気持ちの変化を感じとることで、イヤだった行動の意味づけが変わるのを感じてみましょう。

また、著者の高石氏は、常に「今何がしたい?」と自分に問いかけていくことも推奨しています。日々ルーチンに追われているなと感じる人は、こうした方法を試してみるのも面白かもしれません。

④「あと最低限何があれば、自分は踏み出せる」と問いかける

高石氏は、行動に移せない理由を、何かが欠けているからだと説明しています。自分が動けない理由をよく考えてみると、意外なものが足りていないことに気づくことは確かにあるでしょう。昇進試験を受けないのは、部下とのコミュニケーションを取る自信がないからだ。営業の件数を増やさないのは、そのメリットを感じられないからだ。そんな形で行動を起こせない原因を知ることができるかもしれません。

通常、動き出せないと「自分はダメ」だと思いがちですが、もしかしたら動き出すための前提条件がそろっていないだけかも。コミュニケーションスキルを磨いたり、営業件数を増やすメリットを調べることで、自然に動き出せる日が来るかもしれないのです。

もちろん動かない言い訳になってしまう可能性もありますが、自分を責める前に、行動に足りないものを考えてみるのもいいでしょう。

ビジネスに役立つ心理学の知識に興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:日本産業カウンセラー協会

参考:「生活習慣における変化への抵抗」(島井哲志・松本敦/『心理学ワールド93号』公益社団法人 日本心理学会)/『最高の自分を引き出すイチロー思考』(児玉光雄/三笠書房)/『あなたは、なぜ、つながれないのか』(高石宏輔/春秋社)

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