新年の目標を立てたのに、行動に移せないといったことに悩んでいる人もいるかもしれません。朝、走ると決めたのに、今日は気温が低いからと言い訳してやめてしまう。そんな人にお勧めの方法を紹介します。
- 行動するのが不安な人は要注意
- 小さな行動をたくさん実行する
- 5秒カウントダウンして動く
- 宣言をする
- 習慣とセットにする
- 完璧を目指さない
- 最悪の状況を考える
行動するのが不安な人は要注意
現実を変えるのが行動であることは誰もが知っています。どれだけ計画を立てても、実行しなければ意味はありません。しかし実際に動くのは簡単ではありません。面倒なときや、モチベーションが低い時だってあるでしょう。
また、行動を起こすことに不安を感じている人は、やる気があっても動けなかったりもするものです。よくあるのが「やってもどうせ失敗するだろう」といった思いの強い人です。自己評価が低いため、行動を起こすことに躊躇してしまうのです。逆に自己評価が高いものの行動を起こすことに不安を感じる人は、「あのときやっていたら成功したはずだ」といった後悔を抱きがちです。自己評価が高いだけに失敗が怖くて踏みさせないというわけです。いずれにしても成功を確信しないと動けないため、行動を回避する傾向があります。
そんな人でも行動を起こすためのヒントを順に紹介していきましょう。
①小さな行動をたくさん実行する
一歩を踏み出すために、なるべく簡単な行動を繰り返し試してみましょう。例えば、新規の営業開拓をしたいのに行動が起こせないなら、既存のお客様に新商品の感想を聞くことを繰り返してみるといいでしょう。人と話す機会を多く持つようになることで、一歩を踏み出しやすくなります。
同様にランニングしたいと目標に定めたなら、寒くない時間に数分散歩に行くこといったことから始めてみるのもいいでしょう。外に出ること自体に抵抗感がなくなれば、走ることがより簡単になります。
②5秒カウントダウンして動く
メル・ロビンズが考えた5秒ルールを聞いたことがありますか? 方法は簡単、動くときに「5、4、3、2、1」と唱えて動く方法です。5秒以内であれば、恐れや不安から身についた悪い習慣からくる行動パターンに従わずに動き出すことができるそうです。
動く前に「やっぱり意味がないかも」とか、「今日は頑張らなくても」といった意識に惑わされることなく動き出せるため、考え過ぎて何もできないといった状態から脱することができるのです。この方法を考え出したメル・ロビンズ自身、5秒ルールを自分に課すことで、さまざまな危機を乗り越えたそうなので、試してみてはいかがでしょう。
③宣言をする
毎年、新年の目標を立てているのに達成できないと感じている人には、イマイチの方法のように思うでしょう。しかし『自己評価メソッド』(クリストフ・アンドレ/紀伊國屋書店)によれば、自分に誓いを立てた人の46%が「達成された」と心理実験で答えたようです。
誓いを立てなかった人の達成率が4%だったことを考えると、それなりの効果があると言えそうです。
④習慣とセットにする
日々決まってやっていることの後に加えると、行動が起こす可能性は高まります。日記や家計簿を習慣にしたいなら、歯磨きや夕食、入浴の後に実施するようにすれば、行動しやすくなります。風呂の前に家計簿や日記を開いてペンなどを用意しておけば、さらに行動しやすくなるでしょう。
⑤完璧を目指さない
完璧主義の人は、ついつい行動が後回しになってしまうもの。まだ手をつけられないと準備にばかり時間を使うこともあるかもしれません。そうした意識を変えましょう。
自分が完璧主義だと感じる人は、いい加減に行動する練習をすることを、精神科医のクリストフ・アンドレは勧めています。「映画の始まる時間にわざと遅れていく」「家事を半分だけ終わらせて放り出してみる」「少し散らかった状態で友人を自宅に招く」といったことを試し、完璧でなくても大勢に影響がないと分かると、行動もしやすくなるそうです。
⑥最悪の状況を考える
どうしても動けないときは、それによってどんなリスクが増えていくのか書き出してみましょう。上司に怒られたり、ボーナスの査定が低くなったり、家族から愛想をつかされたり。さまざまなマイナスを書き出しているうちに、現実逃避をしてはいられないと思ったら成功です。
ただし、これはどうしても動けないときだけにしましょう。書き出すことに慣れてしまうと、動けない自分に慣れてしまうか猛省あるからです。
今日は行動を起こすためのヒントを6つ集めてみました。今年こそは行動を変えたいと思っている人は、気に入ったものから試してはいかがでしょうか?
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監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』(大平信孝/かんき出版)/『自己評価メソッド』(クリストフ・アンドレ/紀伊國屋書店)