クリスマスや年末年始など、プレゼントを贈る機会も増えていく時期ですね。ところが何を贈ろうかと考えて頭を抱えてしまうことも多いはず。そんな人のためのヒントをまとめてみました。
- 準備は整っている?
- 相手について調べる
- 時間を贈る
- 遊び心を取り戻すプレゼント
準備は整っている?
プレゼントは案外難しいものです。一緒に買いに行けるなら相手の要望に合わせることができますが、そういかないこともしばしば。
しかもプレゼントはセンスが問われる場合も少なくないため、余計に迷ってしまいます。
とはいえ失敗しないプレゼントを選ぶためには、購入するまでの準備が必要になる場合があります。何もないところから、ネットなどで商品を検索しても時間を浪費するだけです。
また、これまでにない視点からプレゼントの価値を考えることが必要なケースもあります。
そこで、どうすれば喜ばれるプレゼントにたどり着けるのか、そのポイントをまとめてみました
ぜひ、参考にしてみてください。
①相手について調べる
喜んでくれるプレゼントを探すためには、相手のことを知る必要があります。いま何に興味があるのか、どんなものに凝っているのかといったことは、プレゼントを贈る際には絶対にしっておきたいポイントでしょう。極端な話、モノを持たないミニマリストに興味を示しているなら、モノを贈ること自体、注意すべきことかもしれないからです。
SNSなどの情報を参考にしたり、相手の親しい友人から聞いたりと、その人に最適なプレゼントにたどり着くヒントを集めましょう。家族やパートナーなら、いま欲しいと思っているものを話してくれる機会をつくってみてもいいでしょう。
相手のことを考える時間もプレゼントの一部だと考え、調査を怠らないようにしましょう。
②時間を贈る
サフォーク大学のビバリーD.フラキシントン氏は、「時間以上の贈り物はない」と主張しています。モノをもらいたいのではなく、一緒に時間を過ごしたい。そんな希望を持っている人も、少なくないかもしれません。
例えば両親などは、プレゼントよりも子供と一緒に食事をする時間を欲するかもしれません。ネットで商品を買って贈るより、一緒に食事をする方が時間はかかるかもしれません。少しスケジュールをやりくりすれば時間をつくることができるのですから、頑張ってみるのもいいでしょう。
「高価なイベントや外出である必要はありません。一緒に散歩したり、お茶を飲んだり、映画を見に行ったりするのが最も簡単なことです」
とビバリーD.フラキシントン氏が書いている通り、特別ではない時間をつくり出す努力をしてみてみるのもいいでしょう。
もし、プレゼントを贈る相手が品物より時間を望んでいるなら、一緒の時間を過ごしたい旨を相手に伝えてみましょう。それ自体が大きなプレゼントになるかもしれません。
③遊び心を取り戻すプレゼント
臨床心理士のアブラム・ワイス博士は、プレゼントが難しい人の代表として、中高年の男性をあげています。その理由を次のように語っています。
「遊び心を持ったり、喜びを体験したりする能力が著しく損なわれています」
というのも中高年の男性は、クライアントとのゴルフのように何らかの利益をもたらす場合や、家族との旅行など関係者のための利益に時間を費やすことが多く、自分の本当の楽しみを忘れしまっているケースが少なくないからだそうです。
また、こうした人へのプレゼントは、ネクタイといった仕事に関連するモノに収まってしまうことが多いそうです。確かに、仕事以外に楽しみがないように見える人には、仕事で使える実用的なものを贈るのが無難でしょう。
しかしアブラム・ワイス博士は、そうした男性にこそ楽しい体験ができる機会をプレゼントするよう勧めています。ヨガの体験教室やスパ、寄席など、これまでにしたことがない体験をプレゼントすることで、喜びを取り戻す手伝いができるかもしれないそうです。
自分では買わないものを贈ってみるのも、プレゼントを成功させる方法の一つです。遊び心を取り戻すプレゼントを検討してみるのも面白いかもしれません。
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監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:「Why Are Men So Difficult to Buy Gifts For?」(Avrum Weiss, Ph.D./Psychology Today)/「The Gift That Really Gives」(Beverly D. Flaxington/Psychology Today)