仕事で勇気が必要だと思うときは多いのではないでしょうか。新規のプロジェクトを立ち上げたり、リスクに対処したり、困難な状況から逃げずに立ち向かうために必要なのが勇気だからです。そこで勇敢になるための方法をまとめてみました。
- 勇気は鍛えてわいてくる
- リスクについて考える
- 目的を明確にする
- 内なる批評家に意思を明確にする
- 勇敢な人物をマネる
- 応援してくれる人を見つける
- 筋肉を鍛える
勇気は鍛えてわいてくる
最初に知っておくべきことは、勇気が生まれつきのものではないということ。日歩の生活を通して筋肉のように鍛えていくことで、より強い勇気が湧いてくるのです。
だからこそ勇敢な人物になるためには、勇気ある行動を起こすことが大切になってきます。だからといって無謀なことにチャレンジして、失敗し続ける必要はありません。勇敢になるために必要な行動を、6つピックアップしたので気に入ったものから試してみましょう。
①リスクについて考える
勇気がないから挑戦できないと思い込んでいるものの中には、特に勇気が必要ないものもあります。
試しに自分ができないと思っているもののリスクを書き出してみましょう。そして、そのリスクを再考してみるのです。そのジチャレンジによって失うものは何ですか、それは絶対に必要なものでしょうか?
私たちは失敗の可能性を拡大し、これまでの生活を変えることを避ける傾向があるそうです。挑戦しない生活に嫌気がさしていたとしても、現状にどこか心地よい部分があるのです。そのことを頭に置いて、リスクを見直してみると、違った側面が見えるかもしれません。
②目的を明確にする
どこか逃げ腰な自分に「勇気が足りない」と感じたなら、行動を起こす目的を考えてみましょう。何のためにリスクを取るのかを、しっかりとわかっていなければ、一歩を踏み出せないのも当然でしょう。
目的を明確化しても、行動を起こすためには、やはり勇気が必要だと思うこともあるでしょう。しかし目的を確認することによって、必要な勇気の量は少なくなるはずです。
③内なる批評家に意思を明確にする
自信を失う原因の一つに、「内なる批評家」がいます。自分を否定し、けなすような言葉を、私たちは始終浴びています。「こんなのうまくいくはずがない」「私はダメだ」「ジタバタしても変わらない」などなど、独り言で自分を罵倒しているケースも少なくありません。
こうした「内なる批評家」の声を、ときにはしっかりと聞いた上で、それでも自分が挑戦するつもりだと宣言してみましょう。また弱気な独り言を口にしないようにすることで、勇気ある行動を取りやすくなります。
④勇敢な人物をマネる
勇気あるなと感じる人の前向きな行動をマネてみましょう。
例えばしっかりと自己主張する人は、どんなことに気を付けて行動しているでしょうか? 職場全体を見渡して、困ったことがないように調整したりしていませんか? あるいはいつも気持ちよく挨拶し、依頼されたことを素早く終わらせているかもしれません。
自分が尊敬できる勇敢だなと思う人を見つけて、自分にできそうなところからマネをしてみしょう。少しずつ勇気ある行動を取れるようになるかもしれません。
⑤応援してくれる人を見つける
「家族がいたから頑張れた」「仲間のために頑張った」という言葉を聞いたことがあるでしょう。人間は弱い存在です。どれほど勇気のある人でも、意外なことでメンタルが弱ってしまうこともあります。
だからこそ自分の応援団を見つけておきましょう。いざとなったときに自分を支えてくれる人がいるのは、とても心強いことです。そうした心の余裕が、勇気を授けてくれるでしょう。
⑥筋肉を鍛える
勇気と関連の深い意思力や精神力は、筋力と関係していることを知っていますか?
英国ヨークセントジョン大学のリー・クラスト氏は、メンタル・タフネス度が高い人ほど、筋力があることを発見しました。つまり筋肉をトレーニングすることは、精神力を強めることにもつながるのです。
勇敢になりたいから筋肉を鍛えるというのは、まるで少年漫画のようだと感じるかもしれませんが、腕力が必要ない世界でも意味のある行動なのです。
勇気がなく、逃げてしまいたくなることもあるでしょう。しかしどこかで踏みとどまりたいと感じるなら、勇気を持てるように行動を変えていくのがおすすめです。
心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。
監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:「5 Ways to be Braver at Work」(Michelle McQuaid Ph.D./Psychology Today)/『世界最先端の研究から生まれた すごいメンタル・ハック』(内藤誼人/清談社Publico)