テレワークから戻りたくない!?職場の人間関係に悩む人への3つのアドバイス

新型コロナウイルスの影響で増えていたテレワークから通常業務に戻り、通勤している人も多くなってきているでしょう。そうした日々の中で、改めて職場の人間関係に頭を痛めている人もいるのではないでしょうか。そんな人に読んでほしい人間関係の虎の巻です!

  • テレワークで人間関係のストレスは減った
  • 8割以上が職場の人間関係の難しさを体験
  • 人間関係に悩むのは脳の機能
  • 職場の人間関係を改善する3つのポイント

テレワークで人間関係のストレスは減った

東京など5都道県で緊急事態宣言を全面解除されてから1ヵ月以上がたちました。東京での感染者はやや増えているようですが、テレワークの日数が少なくなった人も多くなってきているようです。そうなってきて、改めて職場の人間関係の煩わしさを感じている人も多いかもしれません。

インターネットを使った調査に強いリサーチ会社マイボイスコム株式会社が、2020年5月1日~5日に実施したアンケート調査によれば、「在宅勤務・テレワークのメリット」として3割強が「人間関係のストレスの減少」を選んでいるのです。直接会うこともなく、会議もWebなどで行われている環境だと、それほど気を遣う必要もないということなのでしょう。

厚生労働省が3月末から5月上旬に実施した「新型コロナ対策のための全国調査」でも、「最近2週間以内の心配・不安」の内容について、「人間関係について不安を感じている」を選んだ人は、9.3%でした。「身体・健康について心配している」が26.8%、「収入・雇用に不安を感じている」が31.1%なので、人間関係の不安を感じる割合はかなり低いと言えそうです。

8割以上が職場の人間関係の難しさを体験

職場の人間関係が難しいことは、多くの人が経験しているのではしないでしょうか。

2018年にエン・ジャパン株式会社が実施した「1万人に聞く『職場の人間関係』意識調査」でも、「今までの職場で、人間関係に難しさを感じたことはありますか?」という質問に、84%が「ある」と回答しているのです。さらに「誰との人間関係に難しさを感じますか?」という質問には、「先輩」が45%を占めトップとなり、「同僚」「直属の上司」と続きました。

2020年に同社が実施した「『エン転職』1万人アンケート」でも、「転職をする際、新しい職場で人間に不安はありますか?」という質問に、88%が「ある」と回答しているのです。多くの人が職場の人間関係に敏感になっていることがわかりますね。

もちろん人間関係をよくするための努力をしている人も少なくありません。先述した2018年のアンケート調査では、次のようなコメントも寄せられています。

「忙しい午前中は仕事に集中しますが、仕事が概ね落ち着く午後は少し雑談したりお菓子を配ったり、仕事が大変な時にも笑いが無くならないよう心がけています」(34歳・女性)

日々、これだけの気配りをしているなら、比較的、自分の好きなように仕事を進められるテレワークの方が楽に感じるのも納得ですね。

人間関係に悩むのは脳の機能

スタンフォード大学のケリー・マクゴニガル教授によれば、人間関係に悩むのは、脳の機能上、仕方ないのだそうです。

私たちの脳には「社会的な対立のサイン(兆候)を見つけ、悩む仕組みがしっかり組み込まれている

と彼女は書いています。

「人間は社会的動物である」と古代ギリシャの哲学者アリストテレスは語っていますが、ヒトは社会性を維持するために注意を払うようにプログラムされているのです。そのため自分の周りに敵対する人がいないのかに、注意を払い続けてしまうのだそうです。

だからこそマクゴニガル教授は、次のようにアドバイスします。

「社会的なエネルギー」を心身の消耗を招く人間関係や動きに、費やすべきではありません。それよりも、あなたを支えてくれる人間関係を築くことに、エネルギーを振り向けてください。

マイナスの人間関係に注目するのではなく、自分にとってプラスとなる人間関係に注目するということです。イヤな人ほど気になってしまうものですが、少しだけ方向転換してみるのもいいかもしれませんね。

職場の人間関係を改善する3つのポイント

さらにマクゴニガル教授は、職場の人間関係を改善する3つのポイントを示しているので紹介しておきましょう。

①サポートが必要な人が周囲にいるか、考える
社内でストレスが溜まっている同僚がいたら、話を聴いてあげることで気分はかなり楽になるものです。誰かサポートできる人がいないか、少し考えてみましょう。

②「職場での親切」を実践する
他人を助けることは、協力的な人間関係を築くのに役立ちます。さらに

「職場での健康や幸せ」のカギ

になるそうです。

ちょっとした親切がつくりだすポジティブな社会的触れ合いは、自分自身を元気にもするとのこと。活用したい情報ですね。

③他人の「貢献」を認め、感謝する

組織への帰属意識を高めるために必要なことは、周りの人に受け入れてもらおうと努力することではなく、周りの人が「自分は評価され、受け入れられている」と感じるようにすることだそうです。だからこそ、仕事への貢献を感謝することが重要なのだそうです。

これは明日から実施できそうなアドバイスですね。

職場の人間関係改善に興味のある方は、こちらもご覧ください。

参考:『スタンフォード大学の心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』(ケリー・マクゴニガル/日経BP社)

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