ムリなく問題改善を促すコミュニケーション

誰もが我慢することなく、自他ともに尊重するアサーティブなコミュニケーションの方法を知っていますか?今日は相手に話が通じないと感じたときに試したい問題整理の方法を紹介していきましょう。

  • 犯人捜しはNG
  • 客観的な事実をつかむ
  • 話し合いは小分けに
  • 長丁場にしない

犯人捜しはNG

相手に不満があって、それを解消したいと思ったときに大事になるのは、事実の確認です。ただ、この事実確認の段階で、犯人捜しをしてしまうケースが少なくありません。

例えば、機嫌の悪いときに八つ当たりをする上司がいたとしましょう。この状況を整理しようしたときに、「上司が八つ当たりをする」とまとめてしまうと、事実確認こそできているものの対処のしようがないといった状況になってしまいます。

このようなときに意識してほしいのが、「ゴールはどこなのか」という視点です。つまり「犯人」に意識を向けるのではなく、どんな状況になればいいのかを考えればいいのです。

先程の例でいえば、上司の八つ当たりに困っているということは、結局、気持ちよく働ける環境がほしいのだと理解します。これで事実確認が終了です。

客観的な事実をつかむ

事実確認が終わったら、そのときに自分が何をしていたのか、そして何をしていなかったのかを考えます。先程の例でいけば、八つ当たりが怖いばかりに上司に合わせて残業してしまっていたり、上司からムダに仕事のやり直しを命じられたりといったことが起こっていることを確認します。

さらに、そうした結果で起きて居る客観的な事実をつかみます。

残業なら月何時間なのか、やり直しなら週に何回なのかということが客観的な事実です。こうした事実を改善するために上司と話し合えれば、「八つ当たりを治してください」といったムリな主張をすることなく、環境改善ができます。

例えば、気持ちよく働く環境を整えるため、八つ当たりがひどくなる曜日が特定できるなら、その曜日はなるべく定時で上がりたい旨をあらかじめ相談しておけば残業を減らせるかもしれません。あるいはやり直しの回数を少なくするために、最初にルールを教えてもらいたいといった提案なら、上司もイヤな気持ちになることなく協力するかもしれません。

八つ当たりをやめさせてなくても、具体的な環境改善はできるのです。

そのためには、繰り返しになりますが、相手を犯人にすることではなく、自分が欲しているゴールに向けて、具体的にどんな改善を提示したらいいのかを考えることが重要になってくるのです。

話し合いは小分けに

また、著者の堀田美保氏は、

1回の話し合いですべてを解決しようと思わない

ことが大切だとも書いています。

これは仕事はもとより家庭などで話し合うときにも重要でしょう。というのも自分の主張を伝えられるチャンスとばかりに、いくつも問題を一気に解決しようと意気込んでしまいがちだからです。

だらしない夫の行動を改善しようと、服の脱ぎっぱなしや積み上がっている本の整理や守らない家事当番など、すべてを一気に改善しようと畳みかけると、逆に問題解決の道が遠くなってしまいます。

問題解決の提案は一つずつという原則を守って、一歩一歩進めていきましょう。

長丁場にしない

さらに話が終わったら、その場を立ち去ったり、話題を変えるなど、会話を引きずらないようにすることも重要です。

自分で始めた会話は、自分で終えましょう

と著者の堀田美保氏アドバイスしていますが、たしかに問題解決の話し合いがずっと続くことを歓迎する人はいないでしょう。相手が時間を割いてくれたことにお礼を言って、会話を終了することは、とても大事重要です。

今日は『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』(堀田美保/ナカニシヤ出版)から、問題整理の方法を紹介しました。

自他ともも尊重するコミュニケーション手法として、よく表現方法などがまとまっていたりしますが、この本では、実際にどのように考えればいいのかまで、具体的に解説しています。

自分のコミュニケーションを変えたいと思っている人にとっては、とても参考になる書籍と言えるでしょう。

効果的なコミュニケーションに興味のある方は、こちらもご覧ください。

参考:『アサーティブネス その実践に役立つ心理学』(堀田美保/ナカニシヤ出版)

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