早起きを推奨する本やネット情報には事欠きません。実際、健康にもいいし、電話などに邪魔されない自由な時間を得られるという意味でも悪くないでしょう。ただ、早起きはけっこうつらいもの。そこで簡単に試せる早起きテクニックを紹介しましょう。
- 各種のテクニックをリサーチ
- 朝型人間になれると思っていなかった!?
各種のテクニックをリサーチ
今日は『人生が本当に変わる「87の時間ワザ」時間術大全』(ダイヤモンド社)からの紹介です。
この本は書名の通り、大事な時間を取り戻す具体的なアドバイスが詰まったものです。著者であるジェイク・ナップとジョン・ゼラツキーは、グーグルとYouTube出身。とにかく忙しい時間を過ごし、SNSやメールなどに時間を奪われ続けた反省から、自分の時間をコントロールして大事なことに時間をつくる方法を紹介しています。
つまり生産性を上げて、時間をつくり出そうという発想ではありません。またもともと夜型だった著者が、効果的だといわれていたものをリサーチし、効果を検証したものです。結果、簡単に朝型に変えられたとのこと。
これまで「朝型人間」の挑戦に失敗している人も試したくなりますね。
それでは、その方法を紹介しましょう。
朝型人間になれると思っていなかった!?
①光で目覚める
著者は、起きるとまず自宅の部屋の明かりを全部つけるそうです。そして日の出を見るようにしていると書いてありました。
じつは目覚めに光はとても重要な役割を果たしています。遮光カーテンをわずかに開けておくだけでも、目覚めは違ってくるといった研究結果もあるほどです。寝覚めが悪くても、まず電気をつけたり、カーテンを開けて光を取り入れることで目を覚ましましょう。
②コーヒーを入れる
これはカフェインの摂取だけが目的ではないと著者は書いています。お湯を沸かし、豆を挽き、フィルターをセットして、ゆっくりとコーヒーを入れる15分に、これからのことを考える余裕が生まれるというのです。
これがメールがどんどんくるような時間だと、こうしたゆっくりした時間を取る気持ちにはなれないという著者の感想に頷く人も多いでしょう。
③用事を入れる
運動でも、掃除でも、仕事でも、とにかく朝やるべきことがあるという意識が大切なのだそうです。
④適切な睡眠時間を調べる
適切な睡眠時間は人によって違います。日中眠くなく、しっかりと動ける睡眠時間を測定します。休日に寝だめする必要のない睡眠時間を割り出しましょう。
⑤前夜の飲み物に気を付ける
寝る前にアルコールやカフェインの多い飲み物を取らないことも重要です。布団に入っても、なかなか眠れないのは朝型への大敵です。入眠を邪魔するようなものを、なるべく摂取しないようにしましょう。
⑥事前に寝る環境を整える
就寝の2時間前にはカーテンを閉め、寝やすいようにベッドを整えるといいそうです。睡眠時間にもよりますが、起きる時間によっては9時といった時間にベッドに入る人もいるでしょう。夜型の人から見れば、かなり早い時間ですから睡眠前にゆっくり環境を整えて、寝る意識をつくるのも重要かもしれませんね。
これらのことを実行することで、もともと夜型人間だった著者は、毎朝5時半に起きて、3キロほど歩いて、シャーワーを浴び、朝食を取って、9時半までに大事な仕事を1時間終わらせることができているそうです。
僕もやってみるまで、自分が朝型人間になれるなんて知らなかった
と書いているので、自分自身でも驚きだったようです。
もちろん夜型が向いているという人もいるでしょう。ただ、朝型になりたいなら、試してみる価値はありそうです。
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参考:『人生が本当に変わる「87の時間ワザ」時間術大全』(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー/ダイヤモンド社)