「老後に2000万円が必要な時代」の、今が学びどき! 心理効果で上手に入れる、学びスイッチ

金融庁の報告書に「老後に2000万円が必要」とあったことが話題を呼び、不安になった人も多いのではないでしょうか。でも、そんな時こそ学びスイッチが入るチャンスなんです。その理由を、心理効果を使って解説します。

  1. 定年まで2000万円、夫婦で貯められる?
  2. 生存不安が高まり、学習不安が減ったときに人は学習する
  3. 世の中に広がる不安を逆手にとって、将来に役立つスキルを得よう
  4. 社員の学びスイッチが入る施策をとって、人材の質を高める
  5. 年金問題は深刻。でも、それとは別に、自身の成長はとても大事

定年まで2000万円、夫婦で貯められる?

金融庁がまとめた報告書に「老後には2000万円が必要」との文言があったことが話題を呼び、政府に混乱が起きています。将来、年金だけで暮らすのはきついと感じていても、2000万円はビックリですよね。

金融審議会の報告書は「老後30年で2000万円不足」と記述しました。2000万円を30年で割ると、1年につき約66万円足りないということになります。さらに12ヶ月で割れば、ひと月につき約5万5千円が足りないということに。あくまで、報告書の前提は、総務省の2017年の数値で、夫65歳以上、妻60歳以上の夫婦のみの世帯で、平均の支出が収入を月約5万円上回るとしています。

ひと月ごとに5万円の赤字は厳しいですが、ひと月の生活費を考えると、ありえない話じゃないかも……と思う人もいるかもしれませんね。人生100年時代、この先30年もの間、ひと月に5万円の赤字を続けていると、積もり積もって2000万円になってしまうというわけです。定年まで2000万円、夫婦で貯められるかどうか、

老後きちんと生きていけるかどうか、先行きが心配になった方もいるのではないでしょうか。

しかし、この不安をバネに、初めてほしいことがあります。それは、仕事の質を高めるための学習です。今こそが、学びスイッチが入るまさにそのときなのではないでしょうか。どうして学びスイッチが入るのか、心理効果を使って解説します。

生存不安が高まり、学習不安が減ったときに人は学習する

アメリカの心理学者、エドガー・ヘンリー・シャインは、人が学ぼうとするときの心理について、「生存不安」と「学習不安」という言葉を使って説明しています。「生存不安」とは、人が他者から生存を脅かされたときに感じる不安のこと。「学習不安」とは、学習をしたり、そのことによって自分が変化したりすることに対する不安を指します。

シャイン博士いわく、「生存不安が高まり、学習不安が減ったときに人は学習する」。つまり、「このままでは生きていけない、変わらなければならない」と感じたときに、学習に対するハードルが低くなっていると、学びのスイッチが入るというわけです。

世の中に広がる不安を逆手にとって、将来に役立つスキルを得よう

「老後2000万円問題」は、私たちに生存不安を植えつけたともいえるのではないでしょうか。しかしそれは一方で、仕事に役立つ資格やスキル取得のための学習チャンスを得るきっかけだともいえます。

ただし、学びスイッチのトリガーを引くためには、「生存不安」の高まりのほかにもう1つ、「学習不安」の解消がなければなりません。会社の人材育成プランを、もう一度確認してみましょう。取得することで費用補助が受けられたり、取得手当が出たりする資格はありませんか。

学びのハードルが低い資格や、「学びたい」という気持ちを後押しする仕組みが、学びスイッチを入れてくれます。老後の生活に不安を感じながら生活するよりも、生涯賃金をアップさせる手立てを考えてみてはどうでしょうか。きっと、建設的な学習ができ、仕事の上での成長につながるはずです。

社員の学びスイッチが入る施策をとって、人材の質を高める

企業の側から見れば、「学習不安」を解消することで、社員が積極的に学んでくれることは、成長支援ができ人材の質をアップさせるチャンスともいえます。

資格支援、資格給の見直し、あるいは社員が勉強する時間を確保できるよう、残業時間の低減や有給休暇の消化促進活動なども効果的です。さまざまなサポートで、社員の学習に対するモチベーションがアップする施策について、見直しを行ってみてはどうでしょう。

年金問題は深刻。でも、それとは別に、自身の成長はとても大事

決して、年金問題を軽視している訳ではありません。すべきものではありません。今後も議論が重ねられるべきといえるでしょう。しかし、人生100年時代が現実味を増している今、私たちがストレスなく学び、自身を成長させていくことも、一方でとても大事なことなのではないでしょうか。

人生をどう舵取りを考えるのに、国家資格のキャリアコンサルタント取得も大きな助けとなるでしょう。自身のキャリア選択に役立つだけではなく、資格を取得した後に企業・学校・ハローワークなどの公的職業紹介機関などで専門職として仕事を得ることも可能です。キャリアコンサルタントに興味のある方は、こちらを参考にしてみてください。

「2000万円問題」から今後も目を背けることなく、だからこそ充実した人生を送れるよう、上手に学びを取り入れたいですね。

参考:「働く大人のための『学び』の教科書」

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