もう新年の目標を立てましたか? 「今年こそは」と思っていたのに、早くも三日坊主になってしまった人もいるかもしれませんね。そこで年末に目標を達成したい人に向けて、正しい目標の立て方を紹介しましょう!
- どうしてその目標を立てたの?
- 大切な価値観を意識する
- 楽しみと価値観を合体させてみる
どうしてその目標を立てたの?
すでに新年の目標を立てた人は今年のものを、まだ立ててない人は昨年の目標を見直してみてください。
その目標を設定した理由を言えますか?
じつは多くの人の目標には、設定した明確な理由がありません。例えば、「年収をアップしたい」「3㎏痩せたい」「英語で話せるようになりたい」といった目標を立てたとしても、「なぜ年収を上げたいのか」「どうして3㎏痩せたいのか」のかがはっきりしていないのです。
本当に重要なのは目標を達成することで得るモノであり、目標そのものは状況に合わせて変化してもいいのです。例えば「年収アップ」の理由が将来への不安なら、節約で貯金の額を増やすこともできます。
ときには3㎏痩せようと思っていたけれど、その理由がないことに気づいたというケースも出てくるでしょう。それは目標そのものに意味がなかったということ。これでは目標を達成できないのも当り前ですね。
つまり新年の目標を設定するためには、自分が本当に得たいものを理解する必要があるのです。
大切な価値観を意識する
じつは、ここで新たな問題が発生します。それは心からほしいものがわからないこと。「そりゃ、お金はもう少しあった方が嬉しいし、時間もほしいけど……。でも」と、浮き沈みの少ない日々の生活に不満のない自分を発見してしまうかもしれません。
その一方で、「このままの10年過ごしてしまったら後悔しそう」といった気持ちがあったりもします。
自分が本当にほしいもの、したいことをしっかりと把握するのは意外に難しいのです。そこで、メンタルコーチのロビン・レーンハースト氏が提唱する、こうした状況を改善するためのメソッドを紹介しましょう!
①自分にとって大切な価値観を5つ書き出す
②その価値を守るためにどうしたいのかを書く
例えば、大切な価値観が「家族、健康、自然、友人、住環境」だったとしましょう。それぞれをどうしたいのかも書いていきます。「家族」なら「みんなを笑顔にしたい」とか、「経済的に苦労させたくない」「一緒に楽しむ時間がもっとほしい」といったことが浮かんでくるかもしれません。一通り書き出すと、本当に自分が実現したいことや守りたいものが浮かび上がってくるでしょう。
楽しみと価値観を合体させてみる
ここまでくれば三日坊主にならない目標設定まで、あと一息です。
③自分の楽しみを5つ書き出す
「自宅で映画を観る」でも、「休日の二度寝」でも、「バーベキュー」でも何でもかまいません。自分が嬉しい、楽しいと思えることを書き出します。
これで3つの項目を書き出したことになります。それらを眺めて繋がるものを探しましょう。
例えば「家族と一緒に楽しむ時間」がほしくて、「自然にもっと触れたくて」「バーキュー」が楽しみなら、家族でキャンプをすれば、充実した時間を確保できるでしょう。月1回でも、そうした時間を取ろうとするなら、どうしたらいいのかといったことも考えてみましょう。
そのためにお金が必要で、例えば資格取得で給与が上がるならば、その勉強時間の確保にも強いモチベーションを維持できるでしょう。「資格を取得する」という目標を設定したとしても、これまでとは違って、心から続けたいと思えるはずです。
目標設定が重要なことは誰もが知っています。
しかし設定した目標が自分にフィットしていなければ、努力を続けることは難しいものです。だからこそ、ひと手間かけて自分の本当にやりたいことを見つけ出しましょう。
今年こそ自分のやりたいことをしっかりとイメージして、目標を作ってみませんか?
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監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:「Setting Intentions for the New Year」(obin Lanehurst M.Ed./Psychology Today)