ついダラダラと過ごしてしまうことありますよね。それ自体は仕方ないことかもしれませんが、そうした時間を後悔するようなら少し時間の使い方を変えてみるといいかもしれません。そこでダラダラと過ごさないためのテクニックを紹介します。
- ボーっとするのも悪いことばかりではないけれど
- 運動をする
- 「すべき事」を減らす
ボーっとするのも悪いことばかりではないけれど
ずっと忙しい日々を過ごしてきて、久しぶりの休日をボーっと過ごしてしまった。そんな日もあるでしょう。何もしない時間に意味がないとも言い切れません。実際、ボーっとしたときの脳の状態「デフォルト・モード・ネットワーク」は、創造性と深い関係があることが、近年の脳科学により判明しています。
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ぼんやりがひらめきを産む?創造性を高めるデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)を知ろう!
しかし休日のたびにボーっとしてしまう。夕方になると、そんな時間を過ごしてきたことを後悔してしまう。気づけば、本来ならやらなくちゃいけないことが溢れている。そんな状態になってしまうなら、充実した時間を過ごせるように生活を改善しておく必要があるでしょう。
ただ問題はダラダラしないと決意を固めても、実際に行動しようと思うと動き出せないこと。今日は部屋の整理をしようと思っていたのに、起きたら昼過ぎで、すっかりやる気を失い、何となくネットを見て過ごしてしまったという経験は誰にでもあるでしょう。
そこでダラダラ生活を改善する2つのテクニックを紹介しましょう。
①運動をする
ダラダラしてしまうのは、セルフコントロールが弱くなっているからです。心理学ではセルフコントロールを高める方法が研究されています。
オーストラリアのマッコーリー大学の研究チームは、運動不足の男女24人に特に何もせずに2ヵ月間過ごしてもらい、その後2ヵ月間ジムに通ってもらいました。
その結果は驚くべきものでした。ストレスが減り、タバコやアルコールの摂取量も減り、健康的な食生活になっただけではなく、家事もするようになりました。さらに無駄遣いが減って、義務や約束を守れるようになり、学習習慣も改善したとのこと。
ダラダラする生活に嫌気がさしてきた人にとっては、夢のような効果でしょう。
問題は心理実験のような強制力のない中で、どうやって運動を続けるのかでしょう。
解決法の一つは、自分で強制力をつくってしまうこと。誰かに宣言をしたり、一緒に運動する仲間をつくったり、使わないともったいないと思えるジムに入会したり、なるべくサボれない環境を整えてみましょう。
あるいは楽しいと思える運動を探すといった方法もあるでしょう。面白そうなスポーツの体験をピックアップして、週末ごとに予約を入れてしまうといった方法もあるでしょう。夢中になれる運動が見つかれば、サボりを気にする必要もなくなります。
②「すべき事」を減らす
そもそもダラダラ過ごして後悔してしまうのは、やらなければいけないことを面倒だからとやっていないからではありませんか?
まず、そうした「すべき事」を書き出してみましょう。
自分がしなくちゃいけないと思っていることをドンドン書き出していくと、その多さに驚くかもしれません。じつは、こうした「すべき事」の多さこそ、最初の一歩を阻んでいた原因かもしれません。
次に「すべき事」が本当にすべて必要なのかを真剣に考えてみてください。例えば何となくやると決めた資格試験の勉強は、本当に必要なのでしょうか? さして役立たない資格だと思えるなら、いっそのこと「すべき事」リストから外してしまいましょう。
このときに注意したいのが「コンコルド効果」です。これは投資した時間やコストがもったいなくて、撤退できない心理を指します。資格取得のために購入した本や問題集などは、確かにもったいないですが、それがストレスになっていたのなら本末転倒。思い切って切り捨てましょう。
また「すべき事」の中に外注できる項目があるなら、いっそ他人に頼むことも検討しましょう。例えば掃除や健康的な食生活なら、ネットなどで検索すれば、掃除をしてくれる人も見つかりますし、自炊をしなくても健康的なお弁当も見つかります。
こやって「すべき事」を減らし、心の負担が軽くなっていくのを体感してください。
それでも残った「すべき事」を「やりたい事」に変換してみましょう。その「すべき事」には、楽しい部分はありませんか?
例えば掃除などは終わったときの爽快感があるかもしれません。またやりとげると喜んでくれる人がいるなら、終わってから成果を見せる機会を設けるなど、「やりたい」と思える方法を考えましょう。
今日はダラダラを防止する2つのテクニックを紹介しました。この2つのテクニックさえ面倒だと思う前に、少しだけ手掛けてみるのもお勧めです。
人の心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。
監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:『「めんどうくさい」がなくなる本』(鶴田豊和/フォレスト出版)/『科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全』(堀田秀吾 木島豪/ディスカヴァー・トゥエンティワン)