「もう苦しまない!」嫉妬心をコントロールするテクニックを身に付ける

嫉妬している自分に嫌気がさしてしまったことはありませんか? 嫉妬は自分も苦しいですし、周りにもイヤな想いをさせてしまうことが多い感情ですよね。そこで嫉妬のメカニズムとその対処方法について調べてみました。

  • 嫉妬で記憶力が落ちる
  • 嫉妬深いのは、こんな人
  • 嫉妬心を沈める2つのステップ
  • 嫉妬心が引き起こす6つの問題行動

嫉妬で記憶力が落ちる

広辞苑によれば、嫉妬とは「自分より優れたものをねたみそねむこと」と説明されています。

つまり嫉妬心が起きるのは、恋愛のときだけではありません。仕事や生活、経済状態など、さまざまなことが原因で起こります。そしてときに爆発的な感情を生み出してしまうことさえあるのです。

また、ねたみは、「人の不幸は蜜の味」といった、他人の失敗に喜びを感じる「シャーデンフロイデ」といった感情も引き起こします。こうした感情が人間社会にとって必要悪だという分析もありますが、嫉妬心が増してしまうと周りからの評価が下がるケースもありますし、脳科学的にもマイナスだと脳科学者の中野信子さんも指摘しています。

というのも嫉妬が強くなると、他人の不幸を願うようになりがちで、それが脳のストレスホルモン分泌につながり、記憶力の低下などが起きてしまうというのです。

嫉妬深いのは、こんな人

では、嫉妬心はどんなときに起こるのでしょうか?

これは心理学的に解明されており、自分でも手に入れられそうだと感じるものを、身近な人が持っている場合に嫉妬心が起こるそうです。確かに芸能人がどれだけ派手な生活をしていようが、嫉妬はしませんよね。自分とまったく別世界の出来事だと感じると、ねたんだりすることもないわけです。

また自尊心が高い人も、嫉妬をしにくいと言われています。

つまり自分に自信があって、自分自身が尊い存在だと思える人は、あまり嫉妬しないのです。逆に自尊心が低い人は、ついつい他人と比べて嫉妬心を抱いてしまいがちです。

他人の失敗に喜びを感じる「シャーデンフロイデ」は、女性よりも男性の方が感じやすいという研究結果があります。ただ、女性の場合、自己愛の強いタイプが「シャーデンフロイデ」を感じやすいこともわかっています。

つまり、「自分の考えが常に正しいと思い」「他人を見下す」タイプの女性は、他人の不幸に喜びがち、というわけです。一方、罪悪感を持ちやすい女性は、「シャーデンフロイデ」のような心境になりにくいという研究結果も出ています。

嫉妬心を沈める2つのステップ

さて、嫉妬心の火を沈めるには2つの大きなステップがある、とマサチューセッツ大学アマースト校のスーザン・クラウス=ウィットボーン博士は分析しています。

① 嫉妬の原因に、絶対的な価値がないと認める
② 羨ましいものが手に入らないと幸福になれないといった妄想を捨てる

具体的に解説しましょう。

同期が課長になり、それが羨ましくて仕方ないとします。
そのとき「課長」になって、責任もノルマも大きくなるのがいいことなのかを考えるのが①。夫婦仲もよく、家事分担もしっかりしているので、課長になって忙しくなるよりいいかもな、と考えるのが②です。

この①と②を実行するのに、最も簡単な方法は、自分のほかの強みに焦点を当てればいいそうです。例えば、役職より趣味の充実だとか、自分の給与額より妻の給与も合わせた世帯年収だとか、嫉妬原因よりも自分の生活が輝いていると感じられれば、嫉妬心も収まっていくそうです。

嫉妬心が引き起こす6つの問題行動

嫉妬心が必ずしも悪いものではないといった認識も重要です。
ねたみは誰にでも起こる感情であり、「相手を超えてやろう」という自分磨きの源にもなるものです。
嫉妬心が湧くから問題になるのではなく、その後に起こす行動が問題なのです。

スーザン・クラウス=ウィットボーン博士は嫉妬心で起きる問題行動を6つ示し、そうした行動を止めた方がいい理由を書いています。

①羨ましい人に文句を言う
 ⇒他人からの評価がどんどん下がります
②羨ましい人をマウンティングする
 ⇒不公平で不快な人だと周りから思われます
③羨ましいものを避ける
 ⇒手に入れるための学びを放棄することになります
④羨ましいものを諦める
 ⇒自分の利益になる活動を失ってしまいます
⑤嫉妬していることを何度も考えてしまう
 ⇒より自分を落ち込ませてしまいます。嫉妬する自分を受け入れましょう
⑥嫉妬している自分が許せない
 ⇒自分の強みを考えてみましょう

先程も書いた通り、嫉妬心が自分磨きに変わることを理解し、問題行動を知れば、問題行動にストップをかけられえる可能性があります。嫉妬の炎が燃えあがったときは試してみてください。

自分の心についてもっと知りたいと感じたら、こちらもご覧ください。

参考:「嫉妬研究の概観と展望」(神野 雄)/「シャーデンフロイデの喚起に及ぼす妬み感情と特性要因の影響」(澤田匡人)/『脳科学で自分を変える! 自己肯定感が高まる脳の使い方』(中野信子 著/セブン&アイ出版)/「6 Ways to Put Your Envious Feelings Behind You for Good」(Susan Krauss Whitbourne Ph.D./Psychology Today)

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