明日から気持ちが楽になる「自分を大切にする」4つの方法

自分を大切にすることが重要だという話を耳にすることが多くなりました。ただ適切な自分の扱い方を知っている人は、多くはないでしょう。そこで自分を粗末に扱ったときのデメリットと、自分を大切に扱う方法を紹介したいと思います。

  • 自分を攻撃していない?
  • 自分を粗末にする2つのデメリット
  • すぐに試したい「自分を大切にする」ための4つの方法

自分を攻撃していない?

自分に向けて「どうしようもないな」とか、「情けない」「信じられない」といった言葉を投げつけていませんか? 失敗が続いたとき、誰かと比較して自分の境遇がみじめだと感じたとき、人間関係が崩れてしまったときなどは、自分を粗末に扱いがちです。

さすがに、すべてを放り出す人は少ないでしょう。ただ、どうにか日常を維持していても、自分を大切に思えない心情は独り言などに表れます。友人には決して言わないような暴言を自分に投げつけていたら要注意。それは自分を大切にしていない証拠です。

自分を粗末にする2つのデメリット

自分を大切にしない行動の怖いところは、問題が表面化しにくいことでしょう。
他人を粗末に扱った場合、結果は短時間で表れます。相手から距離を置かれたり、露骨に嫌がられたりする場合もあるでしょう。しかし自分を粗末に扱っても、目に見える変化は、ほとんどありません。
ただ影響は確実にでます。主な悪影響は、以下の2点です。

①他人から粗末に扱われる
②成長しない

自分を大切にしないと、どうして「他人から粗末に扱われる」は、少し説明が必要でしょう。

「ブロークンウィンドウ理論」(割れ窓理論)を知っていますか?
割れた窓をそのまま放置しておくと、住民のモラルが低下して、環境が悪化して犯罪が増加するという考え方です。割れた窓を放っておくことは、犯罪が多発している地域であり、結果的に犯罪が許容されるというメッセージを発してしまうというわけです。実際、ニューヨーク市は、この理論を応用して凶悪犯罪を激減させました。

この理論は人間関係にも当てはまる場合があります。
自分を粗末に扱うことは、周りの人に自分を粗末に扱っていいと公言しているようなもの。だからこそ他人から大切に扱われたいと思うなら、まず自分に優しくしましょう。

②のような自己成長との関係については、人がどうやって育っていくのかを考えれば、わかるでしょう。

人間の成長は簡単ではありません。特に大人になってからの発達には時間がかかります。他人から期待されていなくても、自分の育てたい部分に栄養と水を与え、小さな芽を育てる必要があります。そのときに重要なのが、自分を大切にする姿勢です。

コミュニケーション手法の一つであるアサーションの第一人者である平木典子氏は、自分の力を最大限に伸ばすには、自分としっかり付き合うことが大切だと説き、次のように書いています。

「自分とつき合うことは、自分の限界や欠点には十分気づいており、したがって自分にはかなわないことがあるのは分かっていながら、その限界や問題を受容し、それを持っている自分を大切にすることです」

ふがいないと感じる自分を成長させるためにも、まず自分を大切に扱ってみましょう。

すぐに試したい「自分を大切にする」ための4つの方法

では、具体的に自分を大切に扱うには、どうしたらいいのでしょうか? すぐに試せる具体的に方法を紹介しましょう。

① 自分の大切なことを主張する
自己主張は勇気がいることかもしれません。特に自分に自信がないタイプの人は、「自分さえ我慢すれば」と思いがちです。でも、そんな我慢は本当に必要なのでしょうか?

自分にとって大切なことは、勇気を振り絞っても主張してみましょう。怒った口調ではなく、丁寧にきっぱりと言うのです。手短に伝えればよく、言い訳を付け加える必要もありません。例えば嫌な誘いには、「残念だけど、今日は無理なので」と言えばいいでしょう。
相手の反応は意外なほどあっけないかもしれませんよ。

② 自分にとって大切なことを発見する
自分を大切に扱うためには、自分が大切にしているものに気づく必要があります。自分が譲りたくないもの、実現すべきものに気づけば、自分の扱い方が変わります。『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方』(マッツ・ビルマーグ スーサン・ビルマーグ/文響社)から、自分にとって大切なことを発見する問いの一部を紹介しましょう。

・余暇があったら一番したいことは?
・一番得意なことは?
・一緒に過ごしたい人は?
・一番住みたい場所は?
・子どもの頃、夢見ていたことは?
・叶った夢がありますか?
・いまの夢は?
・その夢に必要なことは?

③問題ではなくチャンスを見つける
そもそもピンチや問題は、本当に深刻な状況を招くのでしょうか? さすがに命がかかっているなら待ったなしでしょうが、ほとんどの問題は何となく収まってしまうものです。ときには他人からの信頼や期待を裏切ることになり、自分のルールを曲げることになってしまうかもしれません。それでもほとんどの問題は最終的に解決しているのではないでしょうか。
むしろ問題解決がチャンスだと考えると、世界の見え方が変わっていきます。

またたくさんの小さな問題点が気にかかるようなら、そこに集中するのではなく、逆にチャンスになりそうなものがないかを探すのもいいでしょう。物事は捉え方次第。ネガティブに考え過ぎて、自分を追い込むのを止めてみませんか?

④よくない習慣を変える
どうしてよくない習慣を続けてしまうのでしょう? 例えば翌日の体調が最悪になるとわかっていても、深酒してしまうのはどうしてでしょうか?

意外に思うかもしれませんが、よくない習慣を続けるのには、それなりに見返りがあるからです。その見返りを探すことが、よくない習慣を手放す第一歩となります。

例えば深酒であれば、どうして飲んでしまうのかを考えてみましょう。
じつは自宅に帰りたくない、二日酔いで具合が悪そうだと周りが優しい、妻から呆れられるが家事の一部が免除されるなどなど。こうした「見返り」を、深酒なく手に入れる方法を考える必要があります。あるいは「見返り」を求めない生活を確立するために、勇気ある一歩を踏み出す必要があるかもしれません。

酒を飲むのではく夫婦で話し合う、飲まないとやっていられないような職を変えるなど、実行できることはきっとあります。考えてみましょう。

今日は自分を大切にすることについて考えてみました。自分の悪口をつぶやいてしまっているようなら、参考にしてみてください。

日々の生活に使える心理学の活用法に興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:日本産業カウンセラー協会

参考:『北欧スウェーデン式自分を大切にする生き方』(マッツ・ビルバーグ スーサン・ビルバーグ)/『自己カウンセリングとアサーションのすすめ』(平木典子/金子書房)

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