月曜日が憂鬱だと感じることは多いですよね。じつは世界的にも月曜日の憂鬱は問題になっているのです。その危険性と対策をまとめました。冴えない月曜日を迎えないためにも、ぜひ活用してみてください。
- 月曜日は心身にとって危険な日
- 憂鬱な気分の原因とは?
- 海外の専門家がすすめる4つの対策
月曜日は心身にとって危険な日
そもそも月曜日は心身ともに危険な日なのを知っていますか?
男性の自殺が最も多い曜日は月曜日ですし、心筋梗塞や脳血栓の1週間で最も多いのが月曜日。とにかくストレスを感じやすいのが月曜日なのです。
これは国内だけの話ではありません。
海外でも製造現場でミスが多い、営業成績が低いといったことが報告されています。英語には、「ブルーマンデー」という表現があり、一般的には憂鬱な気分になる月曜日を指しますが、「1年のうちで最も憂鬱な日」である1月の第3月曜日を指す単語でもあります。
天気や負債の程度、クリスマスからの経過時間などから計算したとされ、根拠があいまいとの批判もありますが、欧米ではかなり広がっている話のようです。
日本では日曜日の夜に明日を考えて憂鬱になる現象を、「サザエさん症候群」などと呼んだりもしています。
いずれにしても世界中で仕事の始まる月曜日に、多くの人がブルーな気持ちになっているのです。
憂鬱な気分の原因とは?
日曜日の夜から続く月曜日の憂鬱は、仕事のストレスが大きな原因とされています。自由な週末から離れるのがイヤだという気持ちが憂鬱に結びつくというわけです。
睡眠時間が狂うのが問題という指摘もあります。朝寝坊しての夜更かしが金曜や土曜の夜に行われ、日曜の夜に眠れないといった生活習慣の乱れが、月曜日の憂鬱に結びついてしまうのです。
また月曜日はイヤだという思い込みが、月曜日をますます憂鬱にさせるという指摘もあります。イヤことを考えないようにしようと思えば思うほど、気にしてしまうものです。月曜日の憂鬱を、そうした思い込みで実際に以上に大きくしている可能性もあるそうです。
海外の専門家がすすめる4つの対策
では、ブルーマンデーの対策はどのようなものがあるのでしょうか?まとめてみましょう。
①起床時間を守る
寝坊で睡眠のリズムが狂うのを防ぎましょう。寝だめをしたいなら、起きる時間を平日と同じにして、寝る時間を早めましょう。まず生活のリズムを崩さないことが重要です。
②しっかりとリフレッシュする
週末にストレスを解消できるように、しっかりと休み、楽しい時間をつくりましょう。ダラダラと何となく過ごし、それが後悔の元になるのはよくありません。週末、自分が楽しいと思えることに打ち込み、リフレッシュできれば仕事への意欲も高まります。
③月曜日を楽しい日に変える
(1)「ハッピーマンデー」と呼んでみる
そもそも月曜日は楽しい日だったと考えてみるという対策です。バカバカしいと思うでしょうが、じつはそれなりの効果があった方法なのです。月曜日が楽しい日だと思えるように、自分の仕事の目的を考え、にこやかに会社に入り口に向かうという方法も有効だそうです。
(2)意義を感じられる仕事を月曜日に
顧客からの感謝される仕事や、自分自身が意義を感じられる仕事を月曜日に集めるようにしてみましょう。仕事はやりがいを生み出すことを思い出しましょう。仕事のとらえ方が変化すれば、憂鬱な気分も変わっていきます。
(3)仕事終わりに楽しい予定を
月曜日にマッサージを受けるなど、ちょっとした楽しみを入れると日曜日の夜から続く憂鬱も小さくなるでしょう。できれば習い事のように定期的に入れられる用事の方がいいようです。
④日曜日の夜から活動する
月曜日の仕事のタスクを書き出し、簡単に終わるものを少し片づけてみましょう。日曜日の夜に準備運動をするイメージです。「明日から仕事か」という鬱々した気持ちで出勤しなくなるだけでも、月曜日の仕事の進み具合は変わるでしょう。
今日は海外の専門家にブルーマンデー対策を紹介しました。少しでも憂鬱な気持ちが晴れるように、気になった方法を試してみはいかがでしょうか?
心理学を活用した憂鬱対策に興味のある方は、こちらもご覧ください。
監修:日本産業カウンセラー協会
参考:「医師が警告!『月曜日は、ここまで危険だ』『突然死、自殺、病気も多い』どうすればいい?」(石黒 源之/東洋経済ONLINE)/「I Love Mondays」(Ana B Weber/Psychology Today)/「5 Strategies for Curing Mondayitis」(Alice Boyes Ph.D./Psychology Today)