むなしさを克服するたった1つの方法とは

新型コロナウイルスの影響により、孤独な日々を過ごしているなと感じている人も多いかもしれません。そんな孤独感とともにむなしさを感じている人に、その対処方法を紹介したいと思います。

  • むなしさを感じるならSNSに要注意!
  • 特効薬は「与える」こと
  • 手伝えることをたずねてみる

むなしさを感じるならSNSに要注意!

「むなしい」という気持ちの大きな要因の一つが、人とのつながりの少なさです。そして人とのつながりの薄さからむなしさを感じてしまうタイプの人は、「報酬依存」が高い性格と言われています。報酬依存性が高めな人の特徴は、社交性があり、他人を喜ばすことが好きな人で、ほめられてやる気を出すタイプの人です。

米国の心理療法であるジョッシュ・ドーデス氏は、この手のむなしさを感じているときに、SNSにはまるのは危険だと指摘しています。SNSに手軽に投稿し、簡単に肯定的な評価を得ることで承認欲求を満たしていると、そうした承認なしには生活しにくくなるからだそうです。

SNSでもらった「いいね」の効果が長く続けばいいのですが、通常はそれほどもちません。そのため「いいね」をもらうために、また何かを投稿しなければならなくなるのです。

さらに問題なのは、SNS仲間の投稿を目にすることで、自分の状況と比較してしまうこと。自分より幸福な仲間をうらやんでしまう可能性があります。

ただしドーデス氏によれば、当人が最初に訴えるのは嫉妬ではないようです。成功を見せびらかすことへの軽蔑から始まり、しだいに「私は気にかけていない」という思いから無関心を装とのこと。それなのに、そんな仲間の動向が気になってしまうのだそうです。

もし最近、日々むなしさを感じる一方で、SNSの仲間を軽蔑したり、仲間への無関心を装っているように感じるなら、少しSNSから距離を置いた方がいいかもしれません。

特効薬は「与える」こと

では、こうしたむなしさを克服するには、どうすればいいのでしょうか? 精神科医の水島広子氏のおすすめは、与えることで自己肯定感を高めていくこと。

ポイントは、「与える」ことへの見返りを期待しないことです。また義務感で与えてもいけません。

確かに見返りを求めて返ってこなければ、むなしさはより増してしまうでしょう。また「与えるべき」だと思って動けば、「疲れているのに」といった不満が湧き出してしまうかもしれません。

少し難しいのですが、まず何かを与えるのが嬉しくなるような相手で試してみましょう。ペットなどでも構いません。大好きな猫にお気に入りのエサを買ってみるのもいいでしょう。与えることに頭を切り替えて動いてみると、ちょっと良い何かが自分の中で湧き上がってくるかもしれません。そうこうしているうちに、予期せぬ感謝をもらうこともあるでしょう。

ここでも重要なことは、他人からの評価ではなく、与えたことで起きる自分の気持ちの変化を感じることだそうです。

特に環境を変えることができないときは、「与える」ことに力を割いてみましょう。そうすることで「むなしさ」を手放すことができると水島氏は解説しています。

むなしさを手放せば、生命力が高まり元気もよくなります。

手伝えることをたずねてみる

ただ、誰に何を与えればいいのかわからないと感じた場合は、自分ができることが何なんかをたずねてみましょう。特に仕事ならたずねやすいでしょう。上司や同僚、クライアントが何を欲しているのか、現状より少しだけレベルアップするなら、どんなことを期待しているのかをたずね、一つずつクリアしていくのです。

家族や恋人、友達にも、何か手伝えることがあるのかたずねてみましょう。それは、もしかするとただ話を聴いてほしいといったことかもしれません。しかし、そうした時間を相手に「与える」ことで、自分もどんどん元気になっていくはずです。

また、そうした形で連絡を取ることで、孤独感も癒されていくことでしょう。

日々の生活に使える心理学の活用法に興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:日本産業カウンセラー協会

参考:/「Status: Feeling Empty」(Josh Dodes LCSW/Psychology Today)/『「むなしさ」を感じたときに読む本』(水島広子/株式会社KADOKAWA)

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