ダラダラとスマホを見続けてしまう。サブスクの動画を見続けてしまう。そんな日々に嫌気がさしてきたら、スケジュールをしっかり立てる必要があります。ダラダラした時間から脱出する方法を説明します。
- 息抜きは必要だけど……
- 意図した気晴らしかを考える
- 自分が何をしたいのかを考える
- スケジュールを立てる
息抜きは必要だけど……
休日の時間のほとんどをネットで映画や海外ドラマを観ることに費やしてしまったという経験はないでしょうか? 「気晴らしも必要だし……」といった言い訳も、何となく納得できない。そんな人にまず考えてもらいたいのは、ダラダラした時間が意図した気晴らしだったのかを考えることです。
人はずっと全速力で走りきれるものではありません。息抜きや気晴らしも必要です。ダラダラした時間に脳内が整理され、さまざまな発想に結びついているといった研究もあります。しかし必要以上に息抜きや気晴らしが増殖して、そのダラダラした時間から抜け出せないようなら要注意です。
こちらの関連記事もおすすめです。
4つのステップでダラダラと現実逃避をくり返す自分が変わる!
「クヨクヨ」「ダラダラ」気分を変える対処法
①意図した気晴らしかを考える
ダラダラした時間が意図したものかを、まず考えてみてください。「今日はゆっくりドラマを観よう」と計画して数時間を当てると計画していたのならば、それは有意義な息抜きです。しかし「やるべきこともあるのに」と思いながら、何となくダラダラとドラマを観始め、気づいたら何時間も見続けていたというのであれば問題でしょう。
ダラダラした時間を過ごすと、スッキリとした気分にはならず、罪悪感に襲われます。こうした罪悪感はストレスにもなっていきます。
無計画なままダラダラとした時間を過ごし、それが罪悪感につながっているなら、改善する決意を持ちましょう。そのままの状態では、本当の意味でリラックスできる息抜きができないでしょう。
②自分が何をしたいのかを考える
ダラダラした時間を過ごしたくないと感じたら、逆に何に時間を使いたいのかを考えてみましょう。こんなことをしたいから、優先的に時間を使いたい。そんな思いが溢れてくれば、ダラダラした時間への誘惑も避けることができます。また、何に時間を費やしたいのかがわからなければ、時間をどう有効活用するのかもわかりません。
といっても「やりたことがわからない」という人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのが、自ら厳しい選択を下したときのことを思い出してください。大学受験に挑んだとき、あえて忙しい仕事に挑んだときなどなど。楽ではない選択をしたのは、どうしてだったのか記憶を探ってみましょう。かなえたい夢があったのかもしれませんし、大事にしている自分なりの価値観があるのかもしれません。
いずれにしても厳しい選択をしたときには、自分を突き動かす何かがあったはずです。その意味を思い出し、自分の人生の残り時間を何に費やしたいのかを考えましょう。
③スケジュールを立てる
1日のスケジュールを時間ごとに書き込んでいきましょう。そのとき大切なのは、①自分のための時間、②人間関係、③仕事の順に時間を入れていくことです。
睡眠時間や入浴の時間、運動やお肌のお手入れの時間などなど。自分をケアする時間を削ってはいけません。まず健康的な生活を維持するための時間を割り振っていきます。そのうえで自分のやりたいことに費やす時間を割り振っていきます。
ともすれば雑に扱いがちな人間関係のための時間ですが、ハーバード大学が約80年間、700人以上の男性を追跡調査した結果によれば、「私達を健康に幸福にするのは、良い人間関係に尽きる」とのこと。家族と過ごす時間をしっかりと確保したり、仲間と電話や食事をする時間を取ったりといったことは、とても重要です。
さて、仕事の時間ですが、自分のやりたいことと仕事がつながっている場合は、どうすれば自分にとって意義ある仕事時間を増やせるのかを考えましょう。メールのチェック時間をまとめたり、他の人ができる仕事は手放すなど、現在の仕事の仕方を見直すだけではなく、自分がしたい仕事の時間を増やすための努力もするようにしましょう。
さて、ここで改めて息抜きの時間を入れていきます。ずっと張り詰めた日々では神経ももたないでしょうから、息抜きを適度に入れていきます。このスケジュール通りに息抜きができれば、もうダラダラしてしまったという罪悪感に悩む必要はなくなります。
ダラダラした時間が膨れ上がる人は、スケジュールを立てていない人が多いそうです。時間ごとのスケジュールを立てても、すべてがその時間通りに収まるわけではありません。それでもスケジュールを立てて、そのスケジュール通りに動くように努力すると、ダラダラした時間は減っていくことでしょう。
自分の時間のコントロールを取り戻すことで、見える景色も変わりますし、ダラダラしてしまったという罪悪感も抱かなくなります。昨日もダラダラと過ごしてしまったと感じているなら、しっかりと息抜きを計画してみましょう。
人の心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。
監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:「Free Schedule Maker Template — Use This Sleek Google Doc」(Nir Eyal)