「人に会いたくない」はメンタルヘルスに要注意!? 4つの対策付き

人に会いたくないと感じることは誰にでもあるでしょう。でも、そんな気持ちが続くと、メンタルヘルスの状態を悪化させてしまうかもしれません。「何だか人に会いたくないな~」はメンタルヘルスの黄色信号かも!? そこで、人に会いたくない理由とその対処法を紹介します。

  • コミュニケーションが足りないと「幸せホルモン」が不足する
  • 人に会わないと不安が強まる
  • 【対策①】体を休める
  • 【対策②】人に会う環境を整えておく
  • 【対策③】何かを抱きしめて電話する
  • 【対策④】動物と触れあう

コミュニケーションが足りないと「幸せホルモン」が不足する

人に会うことは意外に面倒なものです。気を使わなければいけないこともあるでしょうし、聞くのが面倒な話題もあるかもしれません。あるいは会うのは楽しいけれど、アポイントメントを取るのが面倒だと思ってしまうことも……。

相手の気持ちを察するのがうまく、コミュニケーションに神経を使っている人が「人疲れ」してしまうこと自体、それほど珍しい話でありません。しかし「人に会いたくない」という気持ちがずっと続いているなら、ちょっと要注意かもしれません。というのも人に会いたくないという気持ちは、抑うつ症状の典型の一つだからです。

医師である木島豪氏が書いた『科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)にも、人とのコミュニケ―ションが減ると、不安やイライラも和らげてくれるといわれている「幸せホルモン」オキシトシンが不足して、幸福感が欠如しやすくなると書かれています。

人に会わないと不安が強まる

じつは人とコミュニケーションを取らないことがメンタルヘルスに影響を与えることを、新型コロナ禍のアンケート調査が証明しています。

2020年4月に株式会社メンヘラテクノロジーが発表したアンケート調査では、「新型コロナウイルス感染症の流行前(2020年1月以前)に比べて人と会う頻度は変化しましたか?」という質問の回答は、「大幅に減った」が59.1%、「やや減った」が27.9%、「ほとんど変わらない」が11.8%、「増えた」が1.2%となっています。約87%が人と会う頻度が減ったと回答しているわけですが、同時に実施した不安の大きさの調査と付け合わせてみると、人と会う頻度が減った人ほど現在の不安が大きいという結果になったのです。

つまり気分が落ち込んでしまうと何となく人に会いたくなくなり、人に会わないからより気分が落ち込むといったことが起きる可能性があるのです。

【対策①】体を休める

「何だか人に会いたくないな」と思ったときは、まずゆっくり休んでみることも大切です。先程も触れた通り、人疲れをしてしまったとき、疲労が蓄積しているときは、無理をせずに休息を取りましょう。
また一人を満喫する時間を過ごしてみるのもいいでしょう。温泉やエステといった自分へのご褒美を用意してもいいですし、部屋を掃除したり、運動したりという気分転換に時間を費やすのもおすすめです。

しっかりと休息が取れて、自身のエネルギーが満たされるようになってくれば、人に会いたくなってくる可能性も高まります。

【対策②】人に会う環境を整えておく

人に会いたくなくなると、ネットやゲームなどにはまってしまって引きこもりがちになり、気分がふさぎがちになるといった経験がある人は、定期的に人に会う環境を整えておくのもいいでしょう。「面倒だ」と感じる最初の一歩を、自力で踏み出す必要がなくなります。

趣味のサークルに所属したり、レッスンを受けたりといった状況は、気の合う仲間と話す機会をつくりやすくなります。以前であれば、地域のコミュニティーなどが担っていた、少し面倒でも人と話す機会は地域によってなくなっています。自分に合った対人接触の機会を確保しておくことも、メンタルヘルスにとっては重要かもしれません。

【対策③】何かを抱きしめて電話する

実際に会うのは、ちょっとハードルは高いと感じたときに、電話をすることもあるかもしれません。そんなときに試してほしいのが、何かを抱きしめて会話すること。じつは抱き枕のようなものをハグしながら電話した実験では、先程も触れた「幸せホルモン」と呼ばれるオキシトシンが増加し、ストレスで増加するホルモン「コルチゾール」の値が低下したのです。

何かを抱きしめて電話するだけで幸福度がアップするのですから、電話する機会があれば、ぜひ試してみましょう。

【対策④】動物と触れあう

人に会うのはどうも面倒だというときに試してみたいのが、動物とのふれあいです。ミズーリ大学の研究では、犬に触れることで「幸せホルモン」であるオキシトシンが増加したそうです。

最近はネコカフェやドッグカフェだけではなく、フクロウカフェやフェネック

やミーアキャットなど変わった動物と触れ合えるカフェもあります。また動物との触れ合いをセールスポイントにしている動物園もあります。

まだ人に会いたくないなと感じた人は、動物とのふれあいでオキシトシンを増やしてから、人に会うようにするのもいいかもしれませんね。

人の心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。

監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会

参考:『科学的に自分を思い通りに動かす セルフコントロール大全』(堀田秀吾 木島豪/ディスカヴァー・トゥエンティワン)

関連記事

落込んだときに試したい5つの気分転換テクニック... 「どうも元気が出ない」「何だか気分が滅入る、そんなときは誰にもあるものです。そこで気分転換できるテクニックをまとめてみました。簡単にできるものばかりを集めたので、気に入ったら試してみてください。 早歩きで散歩する青空を見上げるコーヒーを挽いて飲む不安を書き出してみる楽観的な人のマネを...
当事者研究って何?自分の「生きづらさ」を客観的に観て、大事にできる... 「職場の人間関係がしんどい」「ネガティブなことばかり考えてしまう」……そんな人に、目を向けてみてほしい方法があります。それは、「当事者研究」です。辛さを抱えたままで生きるヒントが、そこには隠されています。 当事者研究とは、自分の辛さをテーマに、自ら研究すること漫画家の細川貂々さんも当...
「後回し」癖を改善するためのテクニック4選... 「やりたくないなー」と思って「後回し」にしていることは、誰にでも一つぐらいはあるかもしれません。しかし、それが習慣化して癖になっているようであれば、改善方法を学ぶべきかもしれません。心理学の側面から改善のテクニックを紹介します。 ①「スタートコスト」を意識して改善②ルーチンを増やして...
不安解消のための3ステップ 不安があって一歩が踏み出せない。ちょっとした不安が大きくなって気分が落ち込んでしまう。それは誰でもあることかもしれません。ただ、その不安を少しでも解消したいと思うなら、今すぐ不安を取り除けるメソッドを試してみませんか? 不安にはプラスの影響も安堵感がクセになる愛情ホルモンを出す脳の血...
ストレスを予防する「プロアクティブ・コーピング」を実践する... ストレスにどのように対処するのかは、生活を送るうえでとても重要になってきています。そして近年、ストレスを予防する方法に注目が集っています。心理学の知識を利用した効率的なストレス対処法を紹介しましょう。 未来のストレスに対処するプロアクティブ・コーピング」4つの手順「プロアクティブ・コ...

働く人の心ラボは、働く人なら知っておきたい『心の仕組み』を解説するサイト。
すぐに応用できる心理学の知識が満載の記事を配信しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です