どうもエネルギーが足りないというときは、誰にでもあるもの。ただ、そこからどうやって抜け出すのかは、意外にわからないものです。そこで元気がでない状態にヒントになる方法を探してみました。
- ①トラブルを解決した後の目的地を考える
- ②意識を他人にシフトする
- ③願望を定義する
- ④人生のリストをつくる
①トラブルを解決した後の目的地を考える
何かしらのトラブルを抱えていることで、元気が出ないケースもあるでしょう。「なんでできないんだろう」「どうしてこうなってしまったんだろう」と、トラブルの原因を考えているときは、当たり前ですが元気など出ないでしょう。
人生が変わってしまうほどのトラブルではないにせよ、何となく心に引っかかっている小さなトラブルがある。そんなときは原因をいくら考えても気持ちが晴れません。
むしろ何が起こっているのかを、正確に把握してみましょう。実際に何が起こり、関係者は何を主張しているのか、紙に書き出してみると、少し客観的にトラブルをとらえられるようになります。
そのうえで「状況がどうなればいい?」を自分に問いかけ、トラブル解決の目的地をハッキリとさせるようにします。例えば、改めて考えてみれば悪縁を断つ絶好の機会だったと思えるようなら、この段階で悩んでいるのがバカらしくなるかもしれません。
さらに「解決したらどんな、気分になるのか」を考えて、少しでもさわやかな気持ちでトラブルに向き合うと解決法も思いつきやすくなるそうです。
②意識を他人にシフトする
「仕事もプライベートも面白くない、給料も安いし……」といった愚痴がこぼれてしまうようなら、欲しいものを手に入れようとするのをやめて、相手が欲しいものを手に入れられるように手伝ってみる。そんな方法を勧めている本があります。
自分のモチベーションを高めたいなら、まず周りの人のモチベーションを上げてみる。自分の給料を上げたいなら、クライアントの利益を上げるたり、上司の仕事がうまくいくように協力してみる。意識を自分から他人にシフトするだけで、世界が違って見えるそうです。
実際、自分のために動くより、家族やパートナーのために動くことで力が出るといったこともあるでしょう。周りの人が心地よく動けるように努力することで、自分のエネルギーが戻ってきたということもあるでしょう。
いまいちエネルギーが出ないと感じたときほど、自分から他人に意識をシフトするチャンスかもしれません。誰に何をしたいのかを考えてみましょう。
③願望を定義する
「もっと元気になりたい」「もっとお金持ちになりたい」「生活にゆとりがほしい」。こんな言葉が口をついて出てきたときに考えてもらいたいのが、「元気」や「お金持ち」「生活のゆとり」の定義です。
私たちの多くは、定義がハッキリとしない願望を持ち、それが叶わないことに不満を感じています。そうしたぼんやりしている願望をしっかりと定義することで、世界の見え方は変わってきます。というのも定義がハッキリしなければ、私たちは体験できないからです。
どれだけ稼いでも上には上がいますので、「お金持ち」の定義がハッキリしなければ、何となくお金が足りない人であり続けます。ところが年収で「お金持ち」を定義すれば、あといくら足りなくて、それを実現するためには何が必要なのかを考えることができます。
また「いい仕事がしたい」といった願望を取り上げ、「いい仕事」の定義をしっかり考えることで、現状を肯定できるようになるかもしれません。
自分の心の中にくすぶっている願望を取り上げ、具体的に考えてみることは、元気が出ない状態からの脱却に効くかもしれません。
④人生のリストをつくる
イベント前の買い出しをするとき、買い物リストをつくる人も多いでしょう。買い忘れる心配も減りますし、逆に無駄な買い物を減らすこともできます。
しかし自分の人生に必要なモノをリスト化している人は、それほど多くありません。「死ぬまでにしたいことリスト」「食べてみたい食事リスト」「一生付き合いたい人リスト」などなど。
さまざまな人生のリストを作成し、それをチェックすることでモチベーションも高まるそうです。やらなければいけない仕事を「ToDoリスト」にして整理するだけではなく、人生でやりたいこともリスト化してみましょう。
当たり前ですが、やらなければならない事だけがリスト化され、その処理に追われるより、自分がやりたいことをリスト化し達成のために動く方がエネルギーも湧いてきます。
今日はちょっと元気がないときのためのヒントを集めてみました。気になったものがあれば、すぐに試してみましょう。
人の心のしくみについて興味のある方は、こちらもご覧ください。
監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:『がらっと自分の「性格」を思いのままに変える方法』(山﨑拓也/サンクチュアリ出版)