何だか疲れてしまって、気持ちが落ち込んでしまうことはありませんか? 食べれば直る、寝れば回復するといった疲れなら問題ありませんが、それでは元気を取り戻せそうもないと感じたときなどに試してもらいたい4つのメソッドです。
- 休養で元気になりそうですか?
- セルフケアを実行する
- ちょうどよい程度を探る
- つながりを求める
- 感謝する
休養で元気になりそうですか?
寝不足が続いている、食事をとる時間がなかったなど、忙しい日々の中でエネルギーを失ってしまう原因はいくらでもあります。それでも休養さえ取れれば大丈夫だと感じるなら、まず時間の調整をすべきでしょう。しかし、ずっとエネルギーがわかない、何だか虚しく感じてしまうといった状態であれば、エネルギーの回復に一工夫が必要かもしれません。
そこで手軽にできる幸せで健康なあなたを取り戻す方法をまとめました。
①セルフケアを実行する
セルフケアは自分をケアすること。一般的に「自己管理」と説明されています。しかし疲れたときに必要なのは、「管理」というより「いたわり」です。 他者を思いやるように、自分自身のことを大切に思う慈しみを「セルフコンパッション」と言いますが、そうした気持ちで自分をケアしてみましょう。
最初にすべきことは、エネルギーを取り戻せる行動を書き出すこと。友人と食事したり、入浴剤にこだわったり、しっかりとお肌のお手入れをしたり、運動をしたりと、さまざまな行動があるでしょう。それをしっかりと書き出します。
次に書き出した行動を予定表に入れ込みます。このとき仕事などの用事を優先しないことが大切です。自分が疲れていることを認識し、セルフケアのための時間を捻出するために他人の力も借りましょう。さらにルーチンにしたいセルフケアを考え、週1回でもいいので時間をつくるようにします。
健康で幸福な生活を維持するためには、自分をケアする時間が絶対に必要です。ところが人は往々にして、セルフケアをタスクリストの最後にもっていきます。そうした行動がエネルギーを失わせる大きな要因になるのです。
②ちょうどよい程度を探る
精神科医のダニエル・ブリストウ氏は、自分が疲れて過ぎていると感じたら、「何をやり過ぎているのか考えるように」とアドバイスしています。
仕事? 家族の世話? 恋人のケア?
自分の生活のバランスが崩れてしまうほどやり過ぎているなら、頼まれたことを断ってみましょう。また自分で勝手に「しなければならない」と思い込んでいるなら、その行動を止めてみましょう。そのとき自分が何を感じているのかにも注目します。
最初、頼まれごとを断るのに勇気がいるかもしれません。しかし実際に断ってみたら、大したことではなかったというケースも少なくありません。また自分で勝手に「しなければ」と思っていたことも、周りの人は必ずしも望んでいなかったといったこともあるでしょう。
ムリしてやらなくてもいいんだと思えたら大成功です。自分だけが重荷を背負う必要がないと気づけば、自分を取り巻く環境も変わっていくかもしれません。
③つながりを求める
人は社会的な生き物だと言われます。独りの時間は重要ですが、ずっと孤独なのはつらいもの。ブリガムヤング大学のジュリアン・ホルト・ルンスタッド教授も、他人との関係が私たちの心身の健康と幸福に深く関わっていると指摘しています。
最近連絡していなかった友人にメールを送ったり、電話をかけて、会う時間をつくりましょう。気軽に誘える友人がいない場合は、イベントやボランティア、趣味などに参加して他人と話す時間を作ってみるのもいいかもしれません。
人は疲れてくると、他人に会うのが煩わしくなることがあります。無理をする必要はありませんが、ちょっと面倒だと感じても動いてみましょう。
④感謝する
感謝が幸福度を上げることはよく知られています。小さなこともでもいいので、いろんなことへの感謝を考え、書き出してみましょう。それは友人や同僚かもしれませんし、ペットや部屋の観葉植物かもしれません。あるいは信号のタイミングといったものかもしれません。
眠る前に感謝することを3つ書き出すことを習慣にしたり、感謝の手紙を書いたりといった方法も有効です。
さらに自分も他人に少しだけ親切にしてみましょう。「元気?」と声をかけるだけも構いません。人に親切にすることで幸福感が高まるそうです。
確かにちょっとした親切は気持ちのよいものですよね!
今日は疲れてしまったところからの回復法を4つ紹介しました。すべてを実行する必要はありません。気になったものを試してみてください。
ただし、あまりにも元気が出ないと感じているなら、病院にかかるようにしましょう。自分が思っている以上に疲れている可能性があるからです。
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監修:一般社団法人 日本産業カウンセラー協会
参考:「Find a More Joyful You With Our 14-Day Happiness Challenge」(Shannen Zitz/Prevention)