フェイクを身につける心理的ダメージで 他人を信用できなくなっちゃうかも!?

なんだか、誰のことも信用できなくなっちゃった……。そんな風に感じていたら要注意。あなた自身が、自分のことを信用していないからこそなのかもしれませんよ。それって、とても寂しいことですよね。家の中に、偽物があふれているなんてことはありませんか?

  1. 靴にバッグにお財布、“なんちゃって”を身につけることはあるけど
  2. 自分が偽物だと、他人をも軽んじる
  3. あの人への不信感はどこから来ているのか、考えてみない?
  4. 日常にある印象操作のことも知っておこう

靴にバッグにお財布、“なんちゃって”を身につけることはあるけど

ブランド小物はあこがれだけれど、なんにせよ高価なのが難点です。「欲しい……でも高い……」と悩んでいるときに、よく似たフェイク品が見つかったら飛びつきたくなることも。

それを嬉々として身につけ、ときには「これ、なんちゃってなの~」と冗談交じりに触れ回りながら歩くのは、意外にも楽しかったり。でも、偽物ばかり身につけていると、怖い代償があります。なんと、他人を信用できなくなるかもというのです。

自分がフェイクを身につけることで、他人を信用できなくなるなんて、本当にそんなことがありうるのでしょうか。それがあるんです!!

心理実験が、それを証明しています。

自分が偽物だと、他人をも軽んじる

アメリカはノースカロライナ大学で、次のような心理実験が行われました。フェイクのブランドサングラスをかけたときに、他人をどのように捉えるかを調べるものです。偽物のブランドを身につけている実験参加者は、いわば「他人をだましている」状態。見栄を張っている自分を、他人と会うたびにいやというほど見せつけられます。

すると、偽物のサングラスをかけた人は、「私だけではなく、他の人も不正をしている」と感じるようになったというのです。自分が不正をしていることで、他人をも信用することができなくなってしまった。まさに色眼鏡で人を見るようになった、という実験結果が得られました。

あの人への不信感はどこから来ているのか、考えてみない?

 

詐欺を働く人物ほど猜疑心が強かったり、浮気をする人ほど恋人を束縛したがったり。自分が後ろめたいことをしていると、他人を信用できなくなるという話は、具体的に考えてみてもうなずけますね。

もしもあなたが「誰も信用できない」と考えているなら、自分が自分自身を信用しているかどうか、胸に手を当てて考えてみましょう。「あの人が本当のことを言っているかどうかわからない」と思うなら、自分が相手に嘘をついたことはありませんでしたか。「他人の評価なんて信じられない」と思うなら、日ごろ身につけているものを褒められて「安物なのにな……」と白けたことはありませんでしたか。

他人への不信感を払しょくし、信用したい、されたいと願うなら、まずは自分から誠実になりませんか。後ろめたい行動はとらず、フェイクを身につけることなく、自分自身に正直に生きていれば、他人を心から信用できるようになるでしょう。

日常にある印象操作のことも知っておこう

「でも、あの人は明らかに信用できないと思う」と感じるなら、それでもいいのです。確かに、信用できない人はいますからね。詐欺師を信用して、安心しきってついていったら危険です。でも、あなたがその人を信用できないことが、2人の関係性を深刻なまでに壊してしまうようなものなら、もう一つだけ、印象操作の心理実験について知っておいたほうがいいかもしれません。

心理学者のアッシュは、「特性が同じでも、示される順番によって、その人の印象が違ってくる」と仮説を立て、次のような実験を行いました。ある人を「知的で、勤勉で、衝動的で、批判的で、頑固で、嫉妬深い」と紹介したときと、「嫉妬深く、頑固で、批判的で、衝動的で、勤勉で、知的」と紹介したとき、どちらの印象が良いかを答えてもらったのです。

結果、6つの性格要素は全く同じなのに、紹介する順番が違うだけで、印象の良しあしがまるで違いました。先に印象の良い言葉を並べた場合のほうが、後に並べた場合よりも、ずっとポジティブに人格を受け入れられたのです。

この実験結果をもって「だから第一印象は大事」ということもできます。しかし、第一印象が悪かったからといって、その人をネガティブな存在と捉えてしまうのもよくないことがわかります。

初対面の印象があまりよくないことから、その後どんなに感じ良く接してもらっても、なんとなく打ち解けないということはありませんか。そんなときは、つとめて先入観をなくして接してみましょう。自分の中のバイアスが解けて、素直な気持ちでその人の本質を見つめることができたら、きっと信用できるようになります。

参考:『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』(日経BP社)p.114

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