新年から生活を改善したいと思ったのに、ふっと気付いたら元通りといったことが、起きているころかもしれませんね。それは臨んだ変化が大き過ぎたのかもしれませんよ。生活習慣の改善方法について紹介しますね。
- ゴールを確認してやる気を出す!
- 3秒間、理想の自分になる
- 仕事の一部に手を付けておくルーチン
ゴールを確認してやる気を出す!
そもそも人は急激な変化がしにくい生き物です。習慣化したものは、なるべく維持しようとしがちです。そのため気が付けば、元の生活習慣に戻っていたりするのです。
『ダラダラ気分を一瞬で変える小さな習慣』(大平信孝・大平朝子 著/サンクチュアリ出版)は、ルーチンから生活を変えていこうという面白い書籍です。ルーチンと言えば、ラグビーの五郎丸歩選手のキック前の動作などが有名ですが、ビジネスの世界でもルーチンを使えば、生活を改善できると本書は述べています。
そのいくつかを紹介してみましょう。
1日の仕事をスタートする時に気分が乗らないこともあるでしょう。そんなときは、「ゴールに向かって指差し確認をする」のがお勧めだそうです。
憧れの人が書いた本、あなたの夢や目標を書いた紙、あなたを勇気づけたり、励ましてくれるトロフィーや賞状など」に向けて、指差し確認することで目標への気持ちが盛り上がっていくようです。
指さすものがなくても、営業を成功させたいならお客のいる会社の方向に指差し確認するだけでも効果があるようですが、少し時間があるなら自分の目標について改めて考えてみるのもいいでしょう。
やりたいことを書き出してみて、いくつかに絞り、その目標に関連する写真やイラストなどをコラージュしてボードに貼ると、指差し確認の対象が出来上がります。
気分の乗らないときに指差し確認するだけで気分が変わるなら、ちょっと得だと感じませんか? 新年の目標が三日坊主に終わった人は試してみるのもいいでしょう。
3秒間、理想の自分になる
「最高の自分で仕事を始めたいときは胸を開いて自動改札を通る」というルーチンは、セルフイメージに影響を与えるルーチンです。目標とする人がいるなら、その人をマネろとは、よく言われることです。しかし憧れの人と自分の差は歴然。しっかりマネる前にとん挫してしまうケースも少なくありません。
そこで通勤時に1日2回、「理想の自分」になりきるだけで、気持ちが変わってきます。ポイントは「姿勢」を整えることだそうです。胸を張り、さっそうと歩くことで気持ちが変わってきます。
じつは気分が乗らないときは、下を向き、猫背になったりしているもの。堂々と前を向いて、理想の自分を取り戻した演技をするだけで、気分が変わってくるようです。
冤罪事件で捕まり何もかもやる気をなくしていた人が、「とにかく堂々としろ」というアドバイスを受けて、冤罪事件を闘う気力を取り戻したという話もあります。
3秒だけ姿勢を変えるのなら、試してみてもいいかなと思えますね。
仕事の一部に手を付けておくルーチン
どうしても面倒なメールが手につかない人におすすめなのが、とりあえず最初の一文を書いてみること。そもそもやる気は、行動を起こすことで湧いてくるもの。先延ばししていると、ますますやる気が出なくなりがちです。
そこでとにかく行動を少しだけ始めておくと、一気に終わらせたいと思うこともありますし、少なくともまったく手をつけていないよりかは手を付けやすくなります。仕事の一部に手を付けておくという方法は、先延ばし対策でも使われる手法です。
そこで「返信メールは少なくとも最初の一文だけ書いてみる」とルーチン化しておけば、放り出してしまう確率は減っていくのです。
これと同じようなルーチンで、「書けない企画書はタイトルと目次だけ書いておく」、「面倒な仕事は資料だけ読んでおく」といったルーチンも本書には紹介されています。とにかく仕事の一部を手掛けておく習慣を、ルーチンという形で実践するのは面白い取り組みかもしれませんね。
今日はルーチンから生活を変えていく方法をお伝えしました。1月の終わりです。新年の目標を改めて見直してみるのにも、ちょうどよい機会かもしれませんね。
目標の達成には「聴く」ことで課題や強みを明確にできるキャリアコンサルタントの資格があります。興味のある方はこちらをご覧ください。
参考: 『ダラダラ気分を一瞬で変える小さな習慣』(大平信孝・大平朝子 著/サンクチュアリ出版)は