「スッキリしたい!」から、どこまで捨てるか考える

片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんの新刊『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』が発売され、年末に向けてどんどん片付けてスッキリしたいと思っている人も増えているかも!そこでどこまで片付けるのかを考えてみました。

  • オフィスを片付けてみる
  • 持ち物の95%を捨ててみる
  • 捨てないことで文化が生まれる!?

オフィスを片付けてみる

「ときめき」を基準に捨てるものを選別するという斬新な基準でベストセラーを生んだ近藤麻理恵さんは、いまや世界的なベストセラー作家でもあり、米国の『TIME』誌で「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたりもしています。

片付けの方法は、衣類なら自分の持っているものをすべて引き出し、手に取って「ときめく」のかを考えて捨てていくというもの。新作はオフィスの片付けなので、書籍や書類の片づけ方などが具体的に書かれています。

ただし書類については、残しておかなければいけない書類を除き、驚くほど厳しい条件を出しています。

書類の片付けのルールは、全捨てです
(『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』河出書房新社)
特に「保存しておきたい書類」ついては、「この書類がなかったとしてどれくらい困りますか?」と自分に質問をするようにというアドバイスが書かれています。過去の著作では書籍や衣服などは「ときめき」で判別していたので、書類は特に捨てるべきモノなのかもしれません。

しかも、こうやって片付けることで人生も変わっていくというのです。

モノ一つひとつと向き合いながら、それが自分にとってときめくかどうか、自分のときめく未来につながっているかに向き合っていくことで、自分の心が何を求めているか、どんなことにときめくのかがクリアになっていきます。
(『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』河出書房新社)

しかも実際にオフィスを片付けた人の中には、メンタルヘルスによい影響があったとも書かれています。メンタルがイマイチだと部屋などが散らかることも多いので、片付けるとスッキリするということはありそうです。

持ち物の95%を捨ててみる

『ぼくたちに、もうモノは必要ない』(ちくま文庫)を書いた佐々木典士さんは、さらにモノを必要最低限まで捨てたミニマリストです。なんとあらゆる持ち物の95%を処分したというのです。

試しにときめくものまで捨ててみたら、意外にも思い出が残ったというのです。いらないと5回思ったら捨てるようにしているとのことで、モノにとらわれることなく生きていける身軽さを感じるそうです。また、モノを少なくすることで、モノに対する感謝の気持ちも生まれてきたとのこと。

試しにモノを捨ててみて、日々の生活に支障が出ないのか試してみるというのも一つの方法のようです。佐々木さんの著作を読んでいると、「ときめく」モノであっても捨ててみてもいいかなと思ってくるところが不思議です。じつはモノを持ちすぎる生活の中で、もうあらゆるものを放り出したいという思いが募っているのかもしれませんね。

捨てないことで文化が生まれる!?

最後に捨てないという選択肢をする方へのエールも書いておきましょう。

ジャーナリストの立花隆さんは、「捨てる」ことに明確に反対します。『BRUTUS』(No.771)の取材では次のように語っています。

「いろんなモノを集めて残して記録するところから文化は生まれたんだ。捨ててばかりいたら日本は滅びるってね」

著書の中で、新聞のスクラップをどのように作っているのかといったことをまとめている「知の巨人」だからこそ、地上三階地下一階建の事務所兼書庫のビルを埋め尽くす資料の全体像を把握しているのでしょう。自分の活用できる情報量が多い人にとっては、捨てないという選択こそが心地よいのかもしれません。

近藤麻理恵さんの著作によれば、オフィスの片付けはそれほど時間がかからないケースが多いようです。自宅を片付けるのはちょっと大変だと感じている人は、とりあえずオフィスから片付け始めてはいかがでしょうか?

心理学を活用しての生活改善に興味のある方は、こちらもご覧ください。

参考:(『Joy at Work 片づけでときめく働き方を手に入れる』近藤麻理恵/河出書房新社)/『ぼくたちに、もうモノは必要ない』(佐々木典士/ちくま文庫)

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