【心理実験で実証】なぜかモテる人が無意識にやっている恋の駆け引きとは

とくに美人でもカッコいいわけでもない、高収入なわけでもない……なのにモテる! そんな不思議な人がまわりにいませんか。そんな人の秘密を解く、心理実験を紹介しましょう。

「モテる人が無意識に行っている」こと

不思議とモテる人に「モテる秘訣を教えてよ」とねだっても、「特に何もしていない」なんて答えが返ってきませんか。実は、モテる人は無意識のうちに恋の駆け引きを巧みに行っていたりするようです。ある心理実験がそのことを教えてくれます。

ウォルスターの性格検査実験

アメリカの心理学者、ウォルスターは、自尊心が弱いときに他者からの行為の受け止め方に変化があるかを確かめるため、以下のような実験を行いました。被験者の女子学生に性格検査を実施した後、容姿に優れた男子学生を部屋に送り込みます。そしてしばらく雑談を行い、デートの申し込みをさせました。

男子学生が部屋を後にしてから、実験者は被験者の女子学生に検査結果を反映していないニセの性格検査結果を伝えました。このとき、自信を持てるような高評価のニセの検査結果を受け取る女子学生と、自信を失ってしまうようなニセの低評価の検査結果を受け取る女子学生に分けたのです。

そして、それぞれの女子学生たちに「さっき部屋に入ってきた男子学生について、どう思った?」と聞いたところ、性格検査で高評価を受け取った女子学生よりも、低評価を受け取った女子学生のほうが、男子学生に好意を抱く傾向が見受けられました。この結果から、ウォルスターは「自信を失くしたとき、人は好意を持ってくれた人を受け入れやすい」と結論付けています。

自信を失くしたときに好意を抱く

好意を抱きやすいのは「自信を失くしたとき」ですから、相手が失恋状態にあるときや、上司に厳しく叱られているのを見たとき、成績が著しく落ちたのを知ってしまった、風邪をひいて高熱があるなどなど、いろいろな場面がありそうです。「困って、弱っている状態のあなたを助けたい」という純粋な気持ちを表すことができれば、好意を持たれる可能性は高まります。

逆に自分の弱みを打ち明けるのも効果的

相手が弱っているときに好意を抱きやすいのと同様に、自分の弱みを相手にさらけ出すのもまた、効果があるそうです。といっても、弱さをさらけ出すのは好きな人限定に。大勢がいる場で自分の弱みを打ち明けてもあまり効果はありません。ポイントは、「二人だけの秘密」にすることです。

「話したい」とウズウズするたび気になっていく! カリギュラ効果

カリギュラ効果という心理効果をご存知でしょうか。「絶対に見てはいけない」などと言われると、それまでとくに見たいと思っていなかったものでも気になってしまうという経験は誰にでもあるでしょう。禁止されていることほどやりたくなってしまう心理現象を、カリギュラ効果といいます。

アメリカのテレビ番組では、カリギュラ効果を実証した心理実験が行われています。道端の塀に穴をあけて、「覗いてはいけない」と書いた張り紙を貼り、通行人の様子を撮影していました。すると、ほぼ100%の人がその穴を覗いていったというのです。きっと、張り紙がなければ、「ただの穴だな」と認識して、ほとんどの人が通り過ぎてしまったことでしょう。

「絶対に、誰にも言わないでね」と約束させられた相手は、むしろ他人に秘密を打ち明けたくてたまらなくなります。こうなってしまうと、恋に落ちる可能性はずっと高まります。

「あの秘密を打ち明けたい」から、「あの人のことがどうしても、いつも気になってしょうがない」状態に気持ちが変化しがちだからです。

「なぜかモテる人」に昇格?

相手の弱さを知り、また自分の弱さも共有することによって、恋に落ちる可能性は高まるようです。ただ問題なのは、無意識の「モテ行為」を意識的に再現できるのかという点です。

弱っているときにだけ嬉々として話を聴いてくれる人が、モテる人になれるのかどうかは微妙でしょう。そもそも弱っている人は、話す相手を選別しがちです。深刻な悩みであれば、信頼のおける人にしか相談しないでしょう。つまり弱っているときに電話やメールがくる人間関係を構築していることが、この「モテ行為」のポイントなのです。

気になる人が困っていたら、しっかり話を聴き、助けてあげる。そんな行動から恋が始まるかもしれませんね。

参考

『閲覧注意の心理学』(日本文芸社)

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です