雨の日の頭痛や憂鬱・・・知っておきたい天気とこころの関係

冬になると気分がイマイチとか、雨になると気持ちが落ち込んだり体調が悪くてといった症状に悩んでいませんか?じつは天気は体調やメンタルヘルスにも大きな影響をもたらすことがわかってきました。「気象病」や「冬季うつ病」呼ばれる天気と心の関係を説明します。

  • 意外に多くの人が悩んでいる気象病
  • 気象病の対策って?
  • 季節によって気分が変わる!?

意外に多くの人が悩んでいる気象病

雨が降ると何となく気分が落ち込むな、と感じたことがありませんか?濡れるのも嫌いだし、傘も面倒だし気分的なものかと思ったり……。でも、それは「気象病」呼ばれるものかもしれません。

昔から天気と体調に関係があることは知られていました。雨が降りそうだと頭痛がするとか、梅雨時には古傷が痛むといった話を聞いたこともあるでしょう。

天気の変化で体調が悪化する病気を「気象病」と呼びます。しかし「天気で具合が悪くなるなんて」と職場はもちろん家族や友人にも理解してもらえず、苦しい日々を送っている人も少なくありません。

しかも気象病はさまざまな症状があります。

多くの人があげるのは、頭痛や古傷の痛みです。それ以外にも、めまい、耳鳴り、気管支ぜんそく、うつ、不安症などの症状が出るそうです。

また気象病に悩んでいる人も、じつは少なくありません。愛知県の20歳以上の住民 6,000人を対象としたアンケートによれば、3ヵ月以上続く慢性的な痛みがある人は全体の39%にのぼり、その約25%が天気によって痛みが悪化すると答えているのです。

気象病の対策って?

こうした気象病の主な原因は気圧だと考えられています。
気圧の変化に内耳のセンサーが反応し、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて抑うつやめまいの悪化、心拍数の増加、血圧の上昇、慢性痛の悪化などの症状が出るというのです。そのため気象病の人は内耳の血流が悪いといった傾向があることがわかっています。
内耳の敏感さと関連があるためにか、乗り物酔いしやすい人は、気象病にかかりやすいことがわかっています。

予防の一つとしてめまいの薬も効果があることがわかっていますが、自律神経が乱れないように体調を管理することが重要です。

・規則正しい生活
・適度な運動
・朝食を取る

といったことに気を配ることが大切ですが、どのような天気の変化で、体調がどのようになるのかを記録することも重要です。そうした結果を元に、体調悪化が予想されるときは無理をしないようにしたり、薬を飲んだりすることもできるからです。

季節によって気分が変わる!?

天候によって体調に影響が出るのは「気象病」だけではありません。冬になると気分が落ち込む「冬季うつ病」(季節性感情障害)といったものもあります。

冬季うつ病は、もともと北欧やカナダなど冬に日照時間が短くなる地域に見られたものです。日照時間が少なくなることで脳内で働く神経伝達物質「セロトニン」が減少し、睡眠の異常や食欲の変化、人に会うのが面倒になるといった社会的な引きこもりが発生してしまうのです。これは野生動物に見られる「冬眠」や繁殖期の名残ではとも言われています。

対処法としては、まず太陽光をしっかり浴びること。起床したらカーテンを開けて部屋に光を入れ、野外で運動や散歩などをすることもいいと言われています。さらに肉類やナッツ、乳製品などを食べ、セロトニン合成の原料となるトリプトファンの摂取に務めるといいでしょう。

女性に多いとも言われていますが、冬はどうもイマイチと感じる人は、上記のような対策を試してみるのもいいかもしれません。

今日は天候による体調の変化について、まとめてみました。

メンタルヘルスについて興味のある方は、こちらもご覧ください。

参考:「気象病とは何か(視点・論点)」(佐藤 純/NHK解説アーカイブス)/「冬季のうつ様行動を改善する薬を発見!」(名古屋大学)/「Why Weather Affects Mood」(Nigel Barber Ph.D./Psychology Today)

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