テレワークだと何となく疲れるなと思ったりしませんか?その対処法がアンケート調査によって判明しました!今日はテレワークのストレス解消法について紹介します。
- テレワークのストレス解消は雑談
- Web会議などで使える技
- 雑談の少なさが問題に
- 雑談力の磨き方
テレワークのストレス解消は雑談
2020年9月にリクルートキャリアが実施したアンケート調査によれば、テレワークでストレスを感じている人は、20~60代のすべての年代で約6割という結果になりました。
ただしストレスの解消については、年代が上がるほど難しくなり、50~60代では8割以上の人がストレスを解消できないと回答しています。
では、テレワークではどんな人がストレスを溜めやすいのでしょうか?じつはテレワークでストレスを感じている人でも、仕事中に雑談のあるグループは、雑談のないグループと比べてストレスを解消している確率が高いことがわかったのです。テレワークの雑談がチャットなどで行われることも多いため、文字入力の会話になじみがないというのも雑談のなさに関係しているのかもしれません。
Web会議などで使える技
つまりテレワークでのストレスを解消するためには、積極的に雑談をすることが重要になってきます。しかし実際に雑談を苦手とする人は少なくありません。特にテレワークでは、Web会議前のちょっとした時間に雑談をしようと思っても、うまくタイミングがつかめないといったこともあるかもしれません。
そんな人にお勧めしたいのが『雑談力が上がる話し方』の著書もある齋藤孝・明治大学教授のあいさつに話題を付け加える方法です。
「こんにちは」の後に、ちょっとした話題を付け加えるだけで、5分10分の雑談に発展させることができるそうです。よくある天候の話題でも、「今日の会議は出席者が多いですね」といったこれから出席する会議の話題でも構いません。Web会議は開始までにそれほど時間ないケースも多いので、とりあえず言葉を交わす程度の軽い気持ちで雑談してみましょう。
雑談の少なさが問題に
じつはテレワークによって社内のコミュニケーションが減ってしまう問題は、さまざまな企業で指摘されています。日本の会社は業務範囲が不明確なことも少なくないために、雑談などにとって職務の範囲を調整するといったことが必要だとの指摘もあるようです。
そのため雑談専用のチャットのスレッドをつくり、仕事で一息つきたい人が集まっていたりしています。さらには、バーチャルオフィスに出社する仕組みになっており、声をかけていいのか忙しいのかといったことが識別できたり、部屋をたずねるとWeb会議ができたりする仕組みをつくっている会社もあります。
しかしこうした会社サイドの配慮がないと、相手の状況がわからないだけに、いつ声をかけていいのかわからないといった問題も発生してしまいます。そこでランチやコーヒーブレイクなど、チャットで雑談する時間を同僚などと決めておくといった方法もあるでしょう。
チャットで声をかけづらいなら、出社して顔を合わせたときに声掛けをしてみる方法もあるでしょう。
雑談力の磨き方
さて、最後に「雑談力」の磨き方について書いておきましょう。
雑談力については、さまざまな人が言及していますが、多くの人が相手の話を聴くことを推奨しています。多くの人は自分のことを話したいもの。声をかけて会話のきかっけをつくったら、相手の話をしっかり聴くことで、相手にも好印象となります。
チャットなどでは難しいですが、笑顔で相手の話をしっかり聴いてみることは、Web会議などでも有効でしょう。
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さて、雑談力を上げるもう一つの方法は、ネタを用意しておくこと。相手との共通点などをフックとして活用することを、齋藤孝教授も推奨しています。あるいは相手の興味のありそうな情報を、少し頭に入れておくのもいいでしょう。準備をしていれば、ちょっとしたタイミングに活用できるもの。
自分のストレスを溜めないためにも、雑談のための準備をしてみてはいかがでしょうか?
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参考:『雑談力が上がる話し方』(齋藤孝/ダイヤモンド社)